上越へ

新潟県上越市へ行ってきました。

今年度の環境デザイン演習2では古民家改修的な課題を行っているのですが、その現地調査へ。

最近の古民家改修というと単にリフォームするだけではなく、農家民宿にしたり、移住者用の住宅にしたり、コワーキングスペースやワーケーションの場にしたり・・・と色々な事例がありますね。

それらは、それなりに改修費用がかかりますし、場合によっては採算性を問われるケースもあります。

そうなると、実際には多くの古民家はその対象にはならず、どうしていいのかわからない、或いは、本当は価値があるのに解体されてしまう、ということになってしまうのかなと。

もっと違った古民家の利活用のアイデアはないかな〜という様なことを考えるのを課題としています。

  

まずは外観を確認。
鴨居が立派だな〜。大きさもデザインも違う色々な建具があるな〜。
柱の位置や間取りを確認する学生たち。
縁側の天井が洒落ています。
小屋組が見える様にしてはどうかな?
竹は使えるかも?

早いもので・・・

もう11月。

あと2ヶ月しかない?まだ2ヶ月もある!?

  

筑波大学のキャンパスもすっかり秋模様。

  

研究室からの風景もすっかり秋。
先日は霧でした。

世界遺産・絹産業遺産群へ

群馬県に世界遺産を見に行きました。(トップの写真は世界遺産のものではありません。)

田島弥平旧宅と高山社跡へ。

富岡製糸場へは以前に行ったことがあるので、残すは荒船風穴なんですが、結構遠いんですよね。

でも、いつかは荒船風穴へも行ってみたいと思います。

高山社も現在は解体・修復作業中で、その姿の全貌は体感できなかたったので、工事完了後に再訪する必要があります。

高山社の工事は予定が遅れに遅れて、あと数年かかりそうとのこと。

復元の仕方も、まだ検討中とのことでした。

  

田島弥平旧宅。現在でも住居として使用されており、室内は見学できません。
これは一体・・・?かつては隣にも建物があり、これは渡り廊下とのこと。イタリア風の飾りがあるのがわかりますか?
水害対策として、井戸はちょっと高くなっています。元々の敷地は全体的に地盤面がもっと低かったそうです。
田島弥平旧宅の周りには立派な養蚕農家が数棟あります。
高山社は工事中。中を見学できたのですが、写真撮影は不可でした。解体作業中の現場に立ち会えたのは貴重な体験です。
越屋根の瓦は再利用されるとのこと。屋根全体はいつの時代の状態にするのか検討中とのことで、板葺きになるか瓦葺きになるかは未定という話でした。
土壁の材料も大切に保管されています。袋の中は土壁の土です。
長屋門。開口部がないですね。
長屋門の小屋組。

大同大学へ

名古屋の大同大学へ行ってきました。

調査機器を見せていただきながら、今後の研究計画の打ち合わせをしてきました。

立派な実験室、たくさんの調査機器。

いずれも私の研究室では望むべくもありません。

  

機器の説明をしてくれる大同大学・渡邊教授。
コロナ対策の椅子?

2022年9月 ダイジェスト

なかなか更新が出来ないうちに、10月も半ばになってしまいました。

9月に訪問したあちらこちらの写真をダイジェストで。

時系列ですらありません。すいません。

  

弘前市禅林街。杉並木の両脇に寺院が建ち並び、正面には長勝寺が構えます。
長勝寺三門。国の重文です。
長勝寺の蔀戸。
弘前城天守閣と岩木山。
旧弘前市立図書館。
大谷資料館。多くの大谷石が掘り出されたことがわかります。大谷石の石蔵がたくさん現存するのも納得。
福島県檜枝岐村の井籠造り板倉と群倉。
檜枝岐村の芝棟の農村舞台。
石垣の客席もかっこいい。
大内宿。
茅屋根に草が生えているものが散見され、少し心配に。
白河関跡。所謂、江戸時代の関所とは違います。
今年の夏の思い出の一つはこれですよね。
鬼怒川温泉の廃墟群。
足利学校。
アート作品のようなハサ掛け。

弘前市 仲町

9月の報告がなかなか進みません。

さて、黒石市の次は弘前市へ。

重要伝統的建造物群保存地区の仲町へ行ってきました。

武家住宅に加え、サワラの生垣と黒塀の町並みに点在する様々な門が印象的でした。

外溝の整備が町並みに与える影響の大きさを改めて実感しました。

4棟の武家住宅が無料で公開されており、ボランティアガイドさんの案内の元、じっくり見学できました。

  

旧伊東家住宅の床間。4棟を比べると、旧伊東家の床間がいちばん立派な造りになっていることがわかります。
旧梅田家住宅。門もかっこいいですね。
旧梅田家住宅の屋根裏。手斧(ちょうな)の跡がよくわかります。
旧笹森家住宅。
旧岩田家住宅。
同じく旧岩田家住宅。一瞬、「ミセ造り」?かと思いましたが違いました。
サワラの生垣からひょいと出ているマツが良いですね。
当時の敷地割を維持するため、空き地になっても分割して売ることができないそうです。こういう情報はボランティアガイドさんに教えてもらわないと、見ているだけでは分かりませんね。

青森県黒石市の「こみせ」

青森県黒石市へ「こみせ」を見に行きました。

青森県をちゃんと訪れるのは今回が初めてで、これで47都道府県制覇と堂々と言えるようになりました!

実は個人的に凄く嬉しいです。

これまで青森で過ごした時間は、大学院博士前期課程の時に北海道大学で行われた建築学会大会に参加した後、青春18きっぷで函館から仙台へ向かう途中、青森駅で途中下車して駅前の商店街で昼食を・・・という体験しかありませんでした。

さて、「こみせ」です。

雪除けが主な役割なのですが、気候変動で青森も暑くなってくることを考えると、夏の日陰を提供してくれる役割の重要性がこれからは増してくるのでしょうか。

  

道の両脇に「こみせ」。この道は一方通行に制限され、広い歩行者空間が確保されています。
建物は無くなっても・・・。
壁画は観光用に最近整備されたものでしょうね。
段差があるところも。
巨大な杉玉が。

芝棟再訪

群馬県みなかみ町の芝棟を再訪して来ました。

まずは国指定重要文化財の旧戸部家住宅です。

  

  

春に来た時と様子が違いますね。

やはり国指定重要文化財だけあって、ほったらかしという訳ではない様です。

さて、芝棟は・・・

  

  

なんとか、半分はそれっぽくなっています。

さて、次は国指定有形民俗文化財の雲越家住宅です。

こちらはどうでしょうか。

  

 

  

おお!これは!!

  

  

いやはや、こちらはいい感じになっていました!

新潟へ

新潟県上越市に行ってきました。

中門造の民家の現存状況を確認するのが目的です。

中門造は「中門」と呼ばれる主屋から突出した部分がある形式で、かつては中門で馬を飼ったりしていました。

今では馬などを家で飼っている方はほとんどいなので、中門の部分は改修されています。

じっくり見てみると、その改修には色々なパターンがありそうでした。

  

また、この地方の土蔵は、板倉を土蔵化した「土塗り板倉」が一般的なのかもしれない、という新たな問いが出ました。

土塗り板倉は外見からだけでは判別が難しく、その実態を把握するのが結構困難です。

  

黄金色に実った稲が印象的でした。

  

スギの防風・防雪林に囲まれた茅葺きの中門造。
中門の部分がかなり大きくなっている気がします。
なかなかお洒落な改修をしているなーと感心したり。

対馬調査 2022年8月

対馬に調査に行って来ました。

今回は熱環境のプレ調査と、コヤの現況調査で、名城大学・石井研究室との合同調査でした。

晴れたり、大雨だったりと、忙しい天気でしたが、なんとか最低限の仕事はできたかなと。

我々の研究はどうしてもお天気に左右されてしまうのですが、こればっかりはどうすることもできません。

十分な準備をしつつ、余裕を持った計画を立てて、地道にコツコツと成果をあげていくしかないですね。

近道はありません。

遠回りすることはよくありますけど、それも大事なプロセスだと思います。

  

石屋根のコヤの前に測定機器を設置させていただきました。
測定機器の設置作業をする名城大学・石井研究室チーム。