藤代調査 2020春

少し前に、取手市の藤代地区で伝統民家等の現存状況を調査しました。

水害常襲地域である藤代では水屋・水塚がみられます。

約30年前の調査報告を参考にしながら数日かけて地区内をまわりました。

茅葺民家はほとんどなくなってしまいましたが、水屋はまだいくつか残っています。

その中には、ただの防災施設ではなく、庭の一部としてデザインされているものもあり、興味深いです。

シラカシ、イヌマキ、マサキ、ツバキなどの生垣も印象的でした。

 

飯豊町調査 2019冬

山形県飯豊町にヤシキバヤシ・カザライの調査に行きました。

冬季の小気候観測調査です。

残念ながら強い風は吹かず、期待していたようなデータは取れませんでした。

気温が1.5度でも、風がなく、日差しがあれば暖かいということを体験的に再確認できました。

やはり冬季の防風・日射取得はパッシブデザインの中でも大事なのだなと感じました。

 

現地に着いた時は雪景色。向かって右の家にはカザライが、左の家には木柵とネットが設置されていました。
ヤシキバヤシ、カザライ、主屋、土蔵。
屋敷側から見たカザライ。
調査のイメージ その1。
調査のイメージ その2。
帰ることには、すっかり雪がなくなりました。背後の山並みの積雪状況の違いが印象的でした。

会津若松調査2019年8月

会津若松に調査に行ってきました。

今回の調査では、水土里ネット会津大川のみなさんにお世話になり、

水路に関する資料をいただいたり、水路の水源を案内していただいたりしました。

集落を流れる水路網が江戸時代以前にまで遡る歴史を持つとのこと。すごいです。

 

ここが北会津町の水路の取水口である「馬越頭首工」。
堰に段差があるのがわかりますか?手前が改修済み、奥が改修前。水の力で削られていくとのことです。水の力はすごい。
水路の歴史を説明した「うつろ堰碑」。「うつろ」という字は創作とのことで、変換してもでてきません。

2019夏 前期ダイジェスト

前回報告した対馬の夏季調査以後の主な出来事についてダイジェストで報告します。

この夏はいつもよりもスケジュール的にタイトな上、台風の影響も受けていて大変です。

まず、対馬の後は山形県飯豊町に小気候観測調査に行きました。

屋敷林(ヤシキバヤシ)・散居・カザライに関する調査です。

夏にはカザライはありませんが。

冬季はこの辺りにカザライが設けられるとのこと。
WBGT計を用いての調査。

 

そして、8月1日に木ゼミがありました。

水畑さんの発表の様子。

 

続いて、8月3日に大学説明会(オープンキャンパス)がありました。

今年も多くの高校生・ご家族が筑波大学芸術専門学群に来てくれました。

中には小学生の姿も。

留学生からの大学院受験に関する問い合わせも増えてきているように感じます。

オープンキャンパスの様子。

 

翌週からは大分県津久見市へ。

名城大学・石井研究室との合同調査で、みかん小屋の現地調査を行いました。

津久見に行くたびにみかん農家の方をはじめ、地元の方々とのご縁が広がりつつあります。

みかん小屋調査の様子。
加茂さんの家の裏庭で行ったバーベキューパーティー。調査の合間の楽しい一夜を過ごしました。ごちそうさまでした。

対馬調査 2019夏

長崎県対馬に調査に行きました。

今回の調査は大同大学・渡邊研究室との共同研究です。

なかなか梅雨が明けず、台風の影響で飛行機が欠航になるなど不安要素が少なくなかったですが、なんとか調査を行うことができました。

台風でいつもにも増して空気がきれいになっていたのでしょうか?ものすごく日焼けしました。

 

橋本研は風環境を中心とした小気候観測を担当しました。

渡邊研究室は屋外温熱環境と紫外線の定点観測を担当しました。

冬の調査でご縁のできた住民の方のご協力を得て、コヤの室内温熱環境の実測調査を行うこともできました。

差し入れやお土産も沢山いただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

鰐浦集落の群倉。
調査機器を準備する橋本研の学生たち。
群倉の前で小気候調査を行う博士前期課程の伊藤さん。
調査機器の設定を行う大同大学・渡邊研究室のみなさん。
学生たちの記念撮影を行う大同大学・渡邊教授。副学長も担当されておりお忙しい中、調査に参加です。

会津若松調査2019年7月

福島県会津若松市北会津町に調査に行きました。

前回(初夏)の調査に引き続き、水路ネットワークの調査です。

津久見の調査の時もそうでしたが、梅雨の時期ですがなんとかお天気にも恵まれ、無事に調査を進めることができました。

住民の方にもお話を伺ったり、差し入れを頂いたりと、お世話になりました。

住民が日常生活に利用していた「生活用水」、水田や畑や果樹栽培に利用している「農業用水」、日常的な「雨水排水」、水害時に機能する「減災システム」の関係が少しづつ解明されつつある気がしています。

 

上杉景勝公ゆかりの水源を調べる浦川さん。
複雑に立体交差する農業用水ネットワークシステム。
水路に沿って植えられた紫陽花。

みかん小屋調査2019年7月 その2

今回の調査では、すでにみかんの栽培が行われていないエリアまで訪れました。

石垣の跡や点在するみかん小屋が在りし日の姿を偲ばせます。

 

ひっそりと佇むみかん小屋を発見。
苔生した石垣の階段がなかなか味わい深いです。

 

さて、津久見のお昼は、恒例の浜茶屋さんへ。

津久見ひゅうが丼のキャンペーンが行われており、OBS大分放送の取材が来ていました。

伊藤さんと水畑さんがインタビューを受け、その模様が放送された様です。

ネットでも閲覧可能(2019年7月11日現在)な様です。

興味のある方は検索してみてください!

 

この後。テレビのインタビューを受けました。

みかん小屋調査2019年7月 その1

大分県津久見市へ、みかん小屋の調査に行きました。

今回は学生2名とともに、みかん小屋のリスト化に向けて一歩進めるための調査を開始しました。

事前の天気予報は調査期間中ずっと雨。激しい雨も予想されていました。

ですが、初日は弱い雨に降られたものの、翌日からは梅雨前線が南下して、晴れ間も出てきました。

 

これまでに確認できたみかん小屋のチェックだけでなく、新たにみかん小屋を確認することもできました。

津久見市役所でも貴重な資料をいただきました。ご協力に感謝いたします。

 

みかん小屋を調査する学生たち。
みかん畑の中にレモンを発見。

飯豊町調査2019年6月

山形県飯豊町の調査に行ってきました。

今回の調査は、筑波大学・世界遺産専攻の黒田研究室・伊藤研究室、山形大学・濱研究室、名城大学・佐藤研究室との共同研究プロジェクトの一環で、総勢10名で飯豊町をまわりました。

やっぱり茅葺き民家はいいなぁ、とあらためて感じました。

 

調査の様子。この日は気温があまり高くならず、薪ストーブを使用中。
次の葺き替えに向けて、茅を乾燥中。
部分的に葺き替えられた屋根。一度にすべてを葺き替えるのではなく、毎年コツコツ維持補修するスタイル。
こちらも、順次、葺き替えられていく様子がよくわかります。

会津若松調査2019初夏

会津若松市の北会津町に調査に行きました。

今回は、水路ネットワークの調査です。

北会津町は阿賀川と宮川に挟まれた複合扇状地で、かつては水害常襲地域でした。

水路は日常的な利水の役割だけではなく、水害時の防水・排水の役割も担っていたそうです。

調査風景。
北会津町の西側を流れる宮川。西風が吹くと宮川が洪水になると言われたそうです。