伝統民家のイメージは? 2022

今年も、授業で「日本の伝統民家」をお題にして学生に絵を描いてもらいました。

合掌造りが少なく、瓦葺屋根が多いかな〜という印象でした。

縁側で寛ぐ人の様子や、住宅周辺の樹木等も表現してくれた学生もいます。

授業後に提出してもらった感想によると、「日本の伝統民家」と言われて「サザエさんの家」を連想した学生もいるようです。

なるほど、と思いました。

昭和も遠くになりにけり。

  

芝棟

群馬県みなかみ町へ芝棟の民家を見に行きました。

まずは旧戸部家住宅へ。

国指定重要文化財で、みなかみ町観光協会のHPには立派な芝棟の写真が掲載されています。

ところが、行ってみてビックリ。

見るも無惨な姿に。後方の谷川岳は冠雪していました。
つくばはすっかり春でしたが、こちらでは桜がまだ蕾でした。

なんということでしょう・・・。

重要文化財に指定されているからといって安心はできないのですね。

さて、気を取り直して、さらに山奥へ。

次に目指すは雲越家住宅です。

こちらは国指定有形民俗文化財です。

雪に埋もれていました。。。
4月なのに、残雪の量がハンパない。芝棟も寂しい感じfですが、これは季節的に仕方ない。

一週間後に、もう一度、再訪しました。

すると・・・

屋根の雪は溶けていました。
芝棟にも春の息吹が感じられます。

いたくら 8号

一般社団法人日本板倉建築協会の年刊誌『いたくら』の8号に寄稿しました。

記事のタイトルは

「流山さんたろ」の室内温熱環境

環境を測ることと住みこなす工夫の大切さ

です。

千葉県流山市のE邸。山武杉が使用されています。

徳島調査 2022年3月 その2

徳島へミセ造りの調査に行ってきました。

今回は、島根大学・小林先生、山形大学・濱先生、香川大学・釜床先生との合同調査でした。

ミセ造りの現存状況の確認と実測調査が主な調査内容でした。

住民の方のご好意により、室内を拝見させていただいたり、平面・断面・立面の実測をさせていただいたりすることもできました。

農村舞台に備えられたミセ造りも確認できました。

左から、島根大学・小林先生、山形大学・濱先生、香川大学・釜床先生。
農村舞台にもミセ造りが。
徳島での調査を重ねているうちに季節はすっかり春ですね。
珍しく?記念撮影。