対馬調査 2019冬 その1

長崎県対馬市へ調査に行きました。

今回訪れたのは対馬最北部に位置する鰐浦集落。

鰐浦集落はコヤの群倉で有名です。

ヒトツバタゴの群生地としても知られています。

数多くのコヤが押し競饅頭の様に集まっている景観には独特の迫力が感じられます。

 

デザイン演習6 途中経過

本日はデザイン演習6の授業がありました。

学年歴の都合で2週間ぶりの授業です。

多くの学生がスタディ模型を提示しながらの発表をしてくれました。

多様な思考・嗜好の学生が集まる筑波大学芸術専門学群デザイン専攻ならではのユニークでバリエーションのあるアイデアが展開されています。

 

 

修士研究発表会

本日は修士研究発表会でした。

筑波大学大学院人間総合科学研究科博士前期課程芸術専攻では、プロダクトデザイン・環境デザイン・建築デザインの修了生が一緒に修士研究発表会を行っています。

修士研究は2年間という結構長い時間をかけて取り組むものなのですが、研究テーマがなかなか決まらないと、この2年間という時間を上手く活かせないケースが出てきます。

かといって、安易にテーマを早く決めれば良い・・・というわけでは、もちろんありません。

今日の発表会では、各学生が修士研究に費やした時間が、良くも悪くもなんらかのかたちで現れていたような気がします。

 

卒業研究発表会、そしてデザイン演習6がスタート

昨日は卒業研究の発表・審査会でした。

情報デザイン・プロダクトデザイン・環境デザイン・建築デザインの学群4年生と教員が一同に揃って行うのが筑波大学芸術専門学群デザイン専攻の特徴です。

まずは卒業論文の発表・審査会が8時40分スタート、お昼頃まで行われました。

橋本研究室の伊藤さんの論文題目は「加計呂麻島須子茂集落における屋敷囲いの特性に関する研究」です。

ゼミでの練習の成果は十分出ていたと思います。よかった。

その後、続けて卒業制作の発表審査会。

ひとつひとつ見たり体験したり、質問したりしているうちに、午後の授業の開始時間がきてしまいました。

卒業制作についてはつくば美術館での展示のときにあらためて紹介したいと思います。

 

昨日は秋Cモジュールの授業、デザイン演習6(学群2年生の演習)の第1回でした。

課題は「筑波おろしを可視化する」。

担当は環境デザインの野中先生と私です。

冬休みのリサーチ課題(「風」に関する建築、空間や場、アートなどに関する調査)とエスキスの発表を行いました。

今年は意欲的なスタートを切ってくれた学生が多く、今後の展開がたのしみです。

 

卒業研究提出

本日は卒業研究の提出日。

午前中は卒業制作の提出、午後は卒業論文の提出です。

最近、日本の建築系の大学では、卒業研究として卒業制作または卒業論文のいずれかを行えばよいというところが多いようです。

筑波大学芸術専門学群デザイン専攻(情報デザイン・プロダクトデザイン・環境デザイン・建築デザイン)では卒業研究として卒業制作と卒業論文の両方に取り組みます。

「理論」と「実践」 どちらも大切ですよね。

 

情報デザイン、プロダクトデザイン、環境デザイン、建築デザインの学生の卒業制作の一部。

みかん小屋調査2018冬 その3

室内温熱環境の実測調査の他にも、現地調査でわかってきたことがありました。

灰石の産地である臼杵市では、灰石を塀や基礎に利用している事例は確認できましたが、灰石のみかん小屋はみつかりませんでした。

海沿いの集落には漁業を生業としている集落が多いようですが、かつてみかんの栽培に力を入れていたという集落もみつかりました。

そこでは、漁業を営む集落の背後地にもみかん畑を広げていったとのことです。

調査中、みかん畑はあってもみかん小屋のない漁村集落がいくつかあって謎でしたが、ヒアリングで確認でき、納得。

基礎に灰石が利用されている事例。
臼杵市のみかん小屋の事例。かつて背後の斜面地は一面のみかん畑だったとのこと。その斜面地には、防風林として植えたというスギが見えます。

そして、斜面地のみかん畑で見られるイヌマキは、やはり防風林のようでした。津久見で、イヌマキの生垣が連続するみかん畑を確認できました。

イヌマキの生垣に守られたみかん畑。

調査の最終日、津久見市では「軽トラ市」が開催されていました。

小雨の降る中、大勢の人たちで賑わっていました。

みかん小屋の調査も、将来的には何らかのかたちでまちづくりに貢献できるよう、頑張りたいところです。

軽トラ市の様子。大勢のお客さんで賑わっていました。もちろん、みかんも販売されていましたよ。

みかん小屋調査2018冬 その2

今回の調査では予想外の獣害にあいました。

現地踏査中にイノシシに出会ったり、住民の方からもイノシシ、シカ、サル、タヌキなどが出ると聞いてはいたのですが、まさか測定器が被害に遭うとは思いませんでした。

本調査の時には何らかの対策が必要なことがわかりました。

予備調査の大切さをあらためて痛感した次第です。

アースチューブの出口に設置した温湿度センサが噛み切られていました。
アースチューブの吸気口(写真右下)から小動物が侵入したのでしょうか?
みかん小屋の横に設置した屋外気象測定器。その後、何者かに倒されてひっくり返っていました。住民の方の話では、イノシシの仕業のようです。壊れなくてよかった。

みかん小屋調査2018冬 その1

先月に続き、今月もみかん小屋の調査で大分県津久見市などへ行ってきました。

今回の主な目的は室内温熱環境の予備調査です。

みかん小屋の室内に温湿度計を設置。

タイプや立地の異なる複数のみかん小屋で調査を行うことができました。

アースチューブの出口にも温度計を設置しました。

この地中に埋めたチューブを前回までは「クールチューブ」と紹介していましたが、よく考えると小屋にみかんを貯蔵するのは冬なので、クールチューブと呼ぶのはおかしいですね。

2箇所のアースチューブの出口に温湿度計を設置。

今回の調査は、名城大学石井研究室との合同調査でした。

屋外熱環境の測定演習

本日の授業は屋外熱環境の測定演習でした。

8つのグループに分かれて、先週の授業で立案した観測計画に基づいて調査を行いました。

当初は風環境の調査を行う予定でしたが、あまり風が強くないようだったので、急遽、気温と湿度の簡易測定も調査内容に加えました。

最初に、ミューズガーデンで調査方法の確認を行いました。

第41回 人間-生活環境系シンポジウム(大阪)

先週末は「第41回 人間-生活系シンポジウム(大阪)」に参加しました。

会場の摂南大学 寝屋川キャンパス。

会場は摂南大学 寝屋川キャンパスでした。

大会長の摂南大学・宮本教授は、学生時代の研究室の先輩です。

今回の発表は、長崎県・対馬の久根田舎集落で行った小気候観測の調査結果から、石屋根のコヤの配置と集落の風環境との関係について考察した内容でした。

久根田舎集落の群倉(コヤヤシキ)
コヤヤシキの石屋根のコヤ。コヤの手前はベードコと呼ばれる共同の作業場です。
集落北部の山沿いにも石屋根のコヤが隠れています。