環境デザイン演習2の発表・講評会を行いました。
新潟県に実在する空き家となった古民家を「公共施設的な何か」として「新たな価値観の『場』」として再利用する提案ができないか、という課題でした。
学生たちの提案を見ると、「交流」が共通するテーマとして浮かび上がり、
・地域の人たちが音楽を通じて楽しめる空間
・地域の人たちが読書を通じてのんびり過ごせる空間
・移住を促進するような取り組みができる空間
をそれぞれ描いてくれました。
それらから読み取れる今後の改修方法を考えるヒントとして
・古民家の全て(空間全体)を再利用しなくても、部分的な改修でも良いのではないか、つまり、かつての「部屋」を全て「部屋」として利用しなくても、土間空間を拡張したり、あえて手を加えない(利用しない、そのままにしておく)という部分があるのもアリではないか
・年間を通しての利用を前提とするのではなく、春から秋くらいまでの降雪・積雪がない時期の利用を想定しても良いのではないか
・型ガラスなど、建築そのもの以外にも利用価値のあるものがあるのではないか
・「建築物の改修」という方向性だけでなく、「建築物を活かせる家具」を挿入して空間を再構成するという方法もあるのではないか
などといったアイデアの収穫がありました。
古民家の再利用や移住促進のアイデアには、まだまだいろんな可能性がありそうです。






