愛媛へ その2 外泊・中泊

愛南町の外泊は、今回の旅の大きな目的地の一つでした。

「風と人間・生活・環境」を主題として研究を行なっているので、外泊の集落空間構成は一度体感してみたいと思っていました。

正直、想像していたのとはちょっと違っていたのですが、集落の中を歩くと、風の強弱のギャップが激しくて、なかなか愉しかったです。

「風景を体感する」というのは観ることだけではないのだな、と改めて感じました。

ネット社会が構築され、画面を通しての体験の機会が増える中、我々はますます視覚に頼りすぎているのではないかと。

「観“光”」ならぬ「観“風”」という概念もあるのかもしれません。

新たな研究テーマの芽生えを自分の中に感じました。

現場で考えるって大事だな、こういう時間を大切にしたいな、と思った次第です。

  

  

外泊集落は、お隣りの中泊集落の人口増加に伴い、次男三男が分家移住して造られた集落です。

そこで、せっかくなので中泊にも行ってみました。

すると、中泊も見事な石垣の集落でした。

  

  

外泊も中泊も、集落内を巡る迷路のような路地には柵が設けられているのですが、観光地としても位置付けられている外泊の柵は擬木、中泊の柵は鋼管、というのが面白いですね。