環境デザイン演習2も始まっています

今年度から、環境デザイン演習2を担当することになりました。

環境デザインの3年生が受講する、設計演習です。

 

課題は「公園のような街」。

土浦市の中心市街地が対象地です。

 

旧城下町である土浦市の中心市街地には街区公園レベルの身近な公園が少ないです。

(城址を整備した亀城公園はありますが。)

街路樹も少ないです。

 

現代社会において地方都市の中心市街地に求められる「公園のような機能」を再考・再定義し、必要となる公共施設(様々な人たちが利用できる施設)を提案することで、街全体を「公園のような空間」として再整備するアイデアを考える課題です。

 

先週は、早速、現地調査の第一弾に行きました。

 

雨が降ったり止んだりする中、土浦市の現状をチェックする学生たち。後ろに写っているのは最近できた商業施設です。
モール505の存在に驚いていました。

デザイン演習4 スタート

今週から秋学期が始まりました。

今年から、秋学期で担当する演習の授業が変わり、2年生の「デザイン演習4」と3年生の「環境デザイン演習2」を行うことになりました。

 

昨日は、デザイン演習4の初日。

デザイン演習4は情報・プロダクトデザインの山田博之准教授との担当です。

課題は「てら・す」。

サブテーマが「テンポをてらす」。

照明の課題です。照明器具の提案でも空間の提案でも可、リアルの世界の提案でもバーチャル(インターネット)の世界の提案でも可。2つの世界をつなぐ提案でも可。

という、自由度の高い、筑波大学芸術専門学群デザイン専攻「らしい」課題です。

 

初日は課題説明で終わり・・・ではなく、ブレインストーミングを行いました。

 

思いついたキーワードを整理していきます。最初は机を使っていたのですが・・・
後半になってくると、机ではスペースが狭くなり、床でブレストしだすグループも。
発表の様子 その1。
発表の様子 その2。
発表の様子 その3。
発表の様子 その4。

イノフェス2019

9月28・29日に六本木ヒルズでイノフェス(INNOVATION WORLD FESTA 2019)がありました。

そのイベントの一つに「つくばイノベーションテラス」があったのですが、展示空間デザインに研究室の大学院生、栗原くんと伊藤さんが参加しました。

橋本は展示空間デザインの監修を依頼されました。

「彩森の環境・TSUKUBAから生まれる最新のイノベーション」を展示空間のデザインコンセプトとして設定し、筑波大学キャンパス内で手に入れた枯れ枝や筑波山地の木材や緑を使用して空間を装飾しました。

「彩森(さいしん)」は橋本の造語です。

 

芸術専門学群の環境デザイン、建築デザイン、情報・プロダクトデザイン、クラフトなどの学生が装飾に関わっています。

主担当はデザイン専攻2年生の須永さん。

大変な仕事だったと思いますが、とても良くがんばりました。

 

なお、筑波山地の木材や緑は上林製材所のご協力を得て使用することができました。本当にありがとうございました。

 

会場は六本木ヒルズの一角、TOHOシネマズの横でした。
当日の様子です。
服飾店の一角をイメージした展示空間を設営する栗原くん。
当日はこのような感じに。デザイン担当は栗原くんです。
伊藤さんは植栽による装飾デザインを担当しました。
棚の上を飾る筑波山地から来た植物たち。
休憩・談話スペース。
筑波山地産の木材を使って建てた暗室。栗原くんがデザインしました。

京都府立大学へ

先週末は京都府立大学で行われた「住まいと暮らしのデザイン研究 2019年度成果発表会」に参加しました。

大同大学・渡邊研究室、名城大学・石井研究室、京都府立大学・長野研究室、筑波大学・橋本研究室の学生が発表を行い、愛知産業大学・堀越先生も参加していただきました。

学生29名による25題の発表がありました。

学生からの質問も多くあり、ディスカッションも盛り上がりました。

浦川さん、水畑さんともに、ゼミでの発表練習よりもプレゼンが良くなっていて驚きました。

 

浦川さんの発表の様子。
水畑さんの発表の様子。
発表会後の懇親会の様子。

建築学会大会2019(北陸)

ご報告がすっかり遅くなってしまいましたが、今月初旬に日本建築学会大会(北陸)へ参加してきました。

会場は金沢工業大学でした。

 

今年は私と大学院生の伊藤さんが発表しました。

内容は共に鹿児島県の奄美群島、加計呂麻島における調査の報告です。

伊藤さんは加計呂麻島・須子茂集落の生垣を中心とした屋敷囲いに関する発表でした。

橋本は加計呂麻島全域で行った樹木景観に関する発表で、ノロ祭祀空間であり集落の広場であるミャーにある大木や海岸防風林の実態に関して発表しました。

 

上の画像は金沢の街中で見つけた石垣です。マンモス学会の建築学会の大会は規模が大きく、この石垣のように細分化されたセッションがぎゅうぎゅう詰めにされています。

 

道路拡張に伴って曳家された金沢の町屋。石置屋根が印象的。

会津若松調査2019年8月

会津若松に調査に行ってきました。

今回の調査では、水土里ネット会津大川のみなさんにお世話になり、

水路に関する資料をいただいたり、水路の水源を案内していただいたりしました。

集落を流れる水路網が江戸時代以前にまで遡る歴史を持つとのこと。すごいです。

 

ここが北会津町の水路の取水口である「馬越頭首工」。
堰に段差があるのがわかりますか?手前が改修済み、奥が改修前。水の力で削られていくとのことです。水の力はすごい。
水路の歴史を説明した「うつろ堰碑」。「うつろ」という字は創作とのことで、変換してもでてきません。

2019夏 前期ダイジェスト

前回報告した対馬の夏季調査以後の主な出来事についてダイジェストで報告します。

この夏はいつもよりもスケジュール的にタイトな上、台風の影響も受けていて大変です。

まず、対馬の後は山形県飯豊町に小気候観測調査に行きました。

屋敷林(ヤシキバヤシ)・散居・カザライに関する調査です。

夏にはカザライはありませんが。

冬季はこの辺りにカザライが設けられるとのこと。
WBGT計を用いての調査。

 

そして、8月1日に木ゼミがありました。

水畑さんの発表の様子。

 

続いて、8月3日に大学説明会(オープンキャンパス)がありました。

今年も多くの高校生・ご家族が筑波大学芸術専門学群に来てくれました。

中には小学生の姿も。

留学生からの大学院受験に関する問い合わせも増えてきているように感じます。

オープンキャンパスの様子。

 

翌週からは大分県津久見市へ。

名城大学・石井研究室との合同調査で、みかん小屋の現地調査を行いました。

津久見に行くたびにみかん農家の方をはじめ、地元の方々とのご縁が広がりつつあります。

みかん小屋調査の様子。
加茂さんの家の裏庭で行ったバーベキューパーティー。調査の合間の楽しい一夜を過ごしました。ごちそうさまでした。

対馬調査 2019夏

長崎県対馬に調査に行きました。

今回の調査は大同大学・渡邊研究室との共同研究です。

なかなか梅雨が明けず、台風の影響で飛行機が欠航になるなど不安要素が少なくなかったですが、なんとか調査を行うことができました。

台風でいつもにも増して空気がきれいになっていたのでしょうか?ものすごく日焼けしました。

 

橋本研は風環境を中心とした小気候観測を担当しました。

渡邊研究室は屋外温熱環境と紫外線の定点観測を担当しました。

冬の調査でご縁のできた住民の方のご協力を得て、コヤの室内温熱環境の実測調査を行うこともできました。

差し入れやお土産も沢山いただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

鰐浦集落の群倉。
調査機器を準備する橋本研の学生たち。
群倉の前で小気候調査を行う博士前期課程の伊藤さん。
調査機器の設定を行う大同大学・渡邊研究室のみなさん。
学生たちの記念撮影を行う大同大学・渡邊教授。副学長も担当されておりお忙しい中、調査に参加です。

会津若松調査2019年7月

福島県会津若松市北会津町に調査に行きました。

前回(初夏)の調査に引き続き、水路ネットワークの調査です。

津久見の調査の時もそうでしたが、梅雨の時期ですがなんとかお天気にも恵まれ、無事に調査を進めることができました。

住民の方にもお話を伺ったり、差し入れを頂いたりと、お世話になりました。

住民が日常生活に利用していた「生活用水」、水田や畑や果樹栽培に利用している「農業用水」、日常的な「雨水排水」、水害時に機能する「減災システム」の関係が少しづつ解明されつつある気がしています。

 

上杉景勝公ゆかりの水源を調べる浦川さん。
複雑に立体交差する農業用水ネットワークシステム。
水路に沿って植えられた紫陽花。

みかん小屋調査2019年7月 その2

今回の調査では、すでにみかんの栽培が行われていないエリアまで訪れました。

石垣の跡や点在するみかん小屋が在りし日の姿を偲ばせます。

 

ひっそりと佇むみかん小屋を発見。
苔生した石垣の階段がなかなか味わい深いです。

 

さて、津久見のお昼は、恒例の浜茶屋さんへ。

津久見ひゅうが丼のキャンペーンが行われており、OBS大分放送の取材が来ていました。

伊藤さんと水畑さんがインタビューを受け、その模様が放送された様です。

ネットでも閲覧可能(2019年7月11日現在)な様です。

興味のある方は検索してみてください!

 

この後。テレビのインタビューを受けました。