今回の対馬での調査の主な目的は、鰐浦集落を対象とした小気候観測調査の実施でした。
特に注目しているのは風環境です。
今回の観測では強風日に当たりました。
最大風速9m/s以上を観測しました。
私の観測体験で最も強い風だったのではないでしょうか。
鰐浦集落は北側が海に向かって開いた地形になっており、冬季の季節風が集落に直撃する様子が観測できました。
この様な厳しい気候条件とコヤの群倉の立地との関係の一端を明らかにすることが調査の目的です。



橋本研究室での研究活動を紹介します。
今回の対馬での調査の主な目的は、鰐浦集落を対象とした小気候観測調査の実施でした。
特に注目しているのは風環境です。
今回の観測では強風日に当たりました。
最大風速9m/s以上を観測しました。
私の観測体験で最も強い風だったのではないでしょうか。
鰐浦集落は北側が海に向かって開いた地形になっており、冬季の季節風が集落に直撃する様子が観測できました。
この様な厳しい気候条件とコヤの群倉の立地との関係の一端を明らかにすることが調査の目的です。
長崎県対馬市へ調査に行きました。
今回訪れたのは対馬最北部に位置する鰐浦集落。
鰐浦集落はコヤの群倉で有名です。
ヒトツバタゴの群生地としても知られています。
数多くのコヤが押し競饅頭の様に集まっている景観には独特の迫力が感じられます。
室内温熱環境の実測調査の他にも、現地調査でわかってきたことがありました。
灰石の産地である臼杵市では、灰石を塀や基礎に利用している事例は確認できましたが、灰石のみかん小屋はみつかりませんでした。
海沿いの集落には漁業を生業としている集落が多いようですが、かつてみかんの栽培に力を入れていたという集落もみつかりました。
そこでは、漁業を営む集落の背後地にもみかん畑を広げていったとのことです。
調査中、みかん畑はあってもみかん小屋のない漁村集落がいくつかあって謎でしたが、ヒアリングで確認でき、納得。
そして、斜面地のみかん畑で見られるイヌマキは、やはり防風林のようでした。津久見で、イヌマキの生垣が連続するみかん畑を確認できました。
調査の最終日、津久見市では「軽トラ市」が開催されていました。
小雨の降る中、大勢の人たちで賑わっていました。
みかん小屋の調査も、将来的には何らかのかたちでまちづくりに貢献できるよう、頑張りたいところです。
今回の調査では予想外の獣害にあいました。
現地踏査中にイノシシに出会ったり、住民の方からもイノシシ、シカ、サル、タヌキなどが出ると聞いてはいたのですが、まさか測定器が被害に遭うとは思いませんでした。
本調査の時には何らかの対策が必要なことがわかりました。
予備調査の大切さをあらためて痛感した次第です。
先月に続き、今月もみかん小屋の調査で大分県津久見市などへ行ってきました。
今回の主な目的は室内温熱環境の予備調査です。
タイプや立地の異なる複数のみかん小屋で調査を行うことができました。
アースチューブの出口にも温度計を設置しました。
この地中に埋めたチューブを前回までは「クールチューブ」と紹介していましたが、よく考えると小屋にみかんを貯蔵するのは冬なので、クールチューブと呼ぶのはおかしいですね。
今回の調査は、名城大学石井研究室との合同調査でした。
先週末は「第41回 人間-生活系シンポジウム(大阪)」に参加しました。
会場は摂南大学 寝屋川キャンパスでした。
大会長の摂南大学・宮本教授は、学生時代の研究室の先輩です。
今回の発表は、長崎県・対馬の久根田舎集落で行った小気候観測の調査結果から、石屋根のコヤの配置と集落の風環境との関係について考察した内容でした。
秋の調査の報告はこれで最後です。
今回の調査で新たに確認できたのは、みかんの種類の多さです。
なんと、この斜面のみかん畑(下の写真)には10種類以上のみかんがあると聞きました。
みかんの分布と歴史を調べる農景観研究も興味深く、挑戦してみたくなりました。
ここまでくると、建築デザインではなく、やはり環境デザインですね。
この他にも、イヌマキなどの生垣やみかん畑に点在するビワやイチジクも気になりました。
調査2日目は千怒の太田と藤内へ。
みかん畑で作業中の方たちに調査へのご協力をお願いに行きました。
斜面地のみかん畑を登ったり降りたりした結果、翌日にはふくらはぎが張りました。
大分県津久見市へ、みかん小屋の調査に行ってきました。
12月に室内温熱環境のプレ調査を名城大学・石井研究室との共同研究として行うことになり、今回は調査対象の小屋の選定と調査協力依頼が主な目的です。
初日は津久見市長目浦代へ。
津久見市役所農林水産課の五十川さんのご協力もあって、灰石のみかん小屋で調査できることになりました。
第57回 日本生気象学会大会(京都)の2日目にはポスター発表のセッションがありました。
大学院生の今くんが取手の水屋等に関する調査結果を発表しました。
また、共同研究者の渡邊先生(大同大学)と石井先生(名城大学)が昨年行った加計呂麻島での調査結果を、佐藤先生(名城大学)が今年行った牡鹿半島での調査結果を発表しました。