大学院入試

筑波大学大学院人間総合科学研究科芸術専攻の入学試験(2月期)の募集要項が公開されています。

詳細は筑波大学のホームページで確認してください。

 

今年度は、博士後期課程だけではなく、博士前期課程も2月期入試が実施されます。

博士後期課程の受験者で橋本研究室を志望する方は、事前に連絡をください(募集要項にも明記されています)。

博士前期課程の受験者で橋本研究室を志望する方も、できるだけ事前に連絡をください。

また、博士前期課程で橋本研究室を志望する場合、専門領域(志望領域)は「環境デザイン」となります。

 

The sky is the limit.

みかん小屋調査2018秋 その3

秋の調査の報告はこれで最後です。

 

今回の調査で新たに確認できたのは、みかんの種類の多さです。

なんと、この斜面のみかん畑(下の写真)には10種類以上のみかんがあると聞きました。

 

品種によって白いカバーをかけるもの、黒いカバーをかけるもの、カバーをかけないものがあるそうです。
足元にはソテツの葉らしきものが。肥料でしょうか?まわりにソテツは見当たりませんが・・・。

みかんの分布と歴史を調べる農景観研究も興味深く、挑戦してみたくなりました。

ここまでくると、建築デザインではなく、やはり環境デザインですね。

この他にも、イヌマキなどの生垣やみかん畑に点在するビワやイチジクも気になりました。

 

イヌマキの生垣。防風のためでしょうか?写真右側にはビワの木も写っています。
お昼は今回もマグロステーキ。

みかん小屋調査2018秋 その2

調査2日目は千怒の太田と藤内へ。

みかん畑で作業中の方たちに調査へのご協力をお願いに行きました。

斜面地のみかん畑を登ったり降りたりした結果、翌日にはふくらはぎが張りました。

 

みかん畑の道を歩いていると、モノラックに乗ったみかん農家の方と出会えました。
「みかん畑の奥の方に1棟あるよ」と言われ、斜面を上って行きました。(許可を得てみかん畑に入っています。)
かなり上った先に確かに平屋の三和のみかん小屋がありました。よかった。
下屋付きの三和のみかん小屋。
三和をモルタルで補強したタイプ。クールチューブの吸気口が2箇所あります。
三和の壁の角が丸く仕上げてあります。
斜面地のみかん畑にみかん小屋が点在しています。

みかん小屋調査2018秋 その1

大分県津久見市へ、みかん小屋の調査に行ってきました。

12月に室内温熱環境のプレ調査を名城大学・石井研究室との共同研究として行うことになり、今回は調査対象の小屋の選定と調査協力依頼が主な目的です。

初日は津久見市長目浦代へ。

津久見市役所農林水産課の五十川さんのご協力もあって、灰石のみかん小屋で調査できることになりました。

 

現役で使用されているみかん小屋に協力してもらえることに。写真は越屋根の通風口。
調査対象のクールチューブ。
調査にご協力いただけることになったみかん小屋(1・2枚目の写真とは別の小屋です)。
灰石を積み上げて造られています。

井幹式民家

10月から延辺大学の高松花先生がゼミにゲスト参加してくれています。

先週・今週のゼミで、高先生の研究対象の一つである中国・延辺の井幹式民家について発表していただきました。

橋本研究室も、安藤研究室・藤川研究室らの合同チームの一員として、2011年の調査に参加しました。

 

井幹式民家。井桁に組んだ丸太を土で塗り固めて壁を作ります。
集落の様子。丸太をくりぬいて作った煙突が象徴的。漢族の住宅にはカンが、朝鮮族の住宅にはオンドルがあります。
屋根は榑葺きです。

第57回 日本生気象学会大会(京都) その2

第57回 日本生気象学会大会(京都)の2日目にはポスター発表のセッションがありました。

大学院生の今くんが取手の水屋等に関する調査結果を発表しました。

また、共同研究者の渡邊先生(大同大学)と石井先生(名城大学)が昨年行った加計呂麻島での調査結果を、佐藤先生(名城大学)が今年行った牡鹿半島での調査結果を発表しました。

 

発表内容の説明をする今くん。ポスターの他に調査対象の資料集も作成してくれました。
取手市の水屋。生垣や庭木もかっこいい。
加計呂麻島・須子茂集落の浜で温熱環境を測定。暑かった。でも気持ち良かった。
牡鹿半島・狐崎浜の風は寒かったです。
牡鹿半島での調査ではもものうらビレッジに宿泊。スウェーデントーチで盛り上がりました。

光環境の測定演習 発表会

今日の建築環境計画論は、光環境測定演習の成果発表会でした。

図書館、商業施設、教室などを対象に、各グループともなかなか興味深い調査結果を発表してくれました。

スマートフォンの視環境を測定するなど、学生らしい視点もありました。

実際に体験したり考えたことを設計演習にもぜひ活かして欲しいと期待しています。

 

芸術専門学群2年生のグループは、つくば市の大型商業施設での調査結果を発表してくれました。

自分たちで調査依頼を事前に行い、3つのテナントに協力を得たそうです。

照度と色度のテナントによる違いなどについて考察してくれました。

 

芸術専門学群2年生のグループ。商業施設での調査結果について発表してくれました。

 

芸術専門学群3年生のグループは筑波大学体芸図書館での調査結果を発表してくれました。

照度の調査を行うだけではなく、図書館の事務員さんにお話を伺ったり、資料を提供してもらったりしたそうです。

 

芸術専門学群3年生のグループ。図書館のいろんな場所で測定した結果について、心理量との関係も含めて考察してくれました。

 

理工学群の学生が中心のグループでは実験的なことを行うなど、限られた条件の中で創意工夫して演習に取り組んでくれたようです。

第57回 日本生気象学会大会(京都) その1

10月27・28日は第57回  日本生気象学会大会(京都)に参加しました。

会場は京都府立大学 稲盛記念会館です。

 

初日の午前中には「若手発表コンテスト」がありました。

なんと、研究室の大学院生の栗原くんが「優秀発表賞」を受賞しました!

指導学生の成果が認められるのはうれしいことです。

 

大会長の京都府立大学・長野先生と受賞者のみなさんで記念撮影(栗原くんは一番右です)。

 

 

多くの方から励ましやアドバイスをいただいた栗原くん。

みなさんのご期待に応えるよう、次は研究成果を査読付きの論文としてまとめなければ。がんばりましょう!

 

懇親会の会場には懐かしい顔も。

研究室OBの松川くんが来てくれました。

松川くんは指揮者を目指して京都市立芸術大学で音楽を勉強中です。

頑張っている卒業生・修了生と会えるのもうれしいことです。

将来、「音楽 × 環境・建築」という新しいフィールドを開拓し、活躍してくれることを期待しています!頑張れ!

 

松川くん(左から2番目)と研究室のみんなで記念撮影。

光環境の測定演習

秋学期、私が主に担当している授業は「建築環境計画論」です。

今日は光環境(照度)の実測演習を行いました。

さて、どんな結果が得られたのでしょうか?

来週の発表が楽しみです。

 

論文掲載

「日本生気象学会雑誌 第55巻 第2号」に研究室の論文が掲載されました。

 

題目は「連続した屋敷森が夏季日中における集落気候形成に及ぼす影響」です。

 

茨城県つくば市の北部、筑波山の西側に位置する列村である洞下集落の屋敷森に関する研究です。

連続する屋敷森の夏季暑熱環境を緩和する効果を明らかにしています。

屋敷森により夏季日中の気温が涼しくなることを実証的に明らかにしました。

この効果は、エアコンにより涼しさをえる現代的な暮らしでも、省エネに寄与するものです。

このように、伝統的な民家・集落の熱環境手法を研究することで、現代における自然環境と調和した建築・都市デザイン手法への知見が得られます。

伝統的な民家・集落の暮らしには、単なる「省エネ」の手法だけではなく、現代的な暮らしが失いつつある環境体験の豊かさや、自然環境との付き合い方を再考するためのヒントや具体的な知見が蓄積されていると考えています。

 

連続する屋敷森の向こう側に列村が隠れています。遠くに見えるのは筑波山です。つくば市は芝の生産も有名です。

 

集落内には伝統的な建築物も少なくありません。
立派な長屋門です。