弘前へ
5月の25日〜28日まで青森県の弘前市へ。
昨日、28日夜につくば着。
今日午前中授業を2コマ、これからいわき市へ出張。
新幹線を新青森駅で降り、電車を乗り継ぎ弘前へ。
車窓から、リンゴの花が咲くなか田植えの風景が目に入る。
つくばとひと月違う感じ。植生も違っていて、景色を眺めるのが楽しい。
田んぼには苗、リンゴ畑には白い花、菜の花やイタドリ、フキの群生が田んぼと畑の隙間を埋める。
枯れたすすきは、雪でぴたっと地面に押しつぶされたまま。
木の折れ方も違う。簡単に作られた板塀、作業小屋も雪で痛んでいる。
弘前の市内では、除雪車や重機の跡が地面に刻まれている。
春の雪国に冬が残っている。
もう10年程前になるが、日本文化財漆協会の仕事で浄法寺に通っていた頃、浄法寺地区の漆樹育成のご担当が斎藤さんだった。そんな縁もあり斎藤さんの工房で実際に津軽塗の実習をしながら、数百枚の手板(塗りのサンプル)について聞き取り調査を行った。
変り塗の技法から、唐塗り、紋紗塗り、七々子塗りについて教わる。
唐塗りは特徴のある篦を使う。篦はイタヤカエデで作られる。七々子塗りは、菜種を紋様の仕掛けに使用する。紋紗塗りは籾殻粉を炭にした素材を用いる。籾殻や菜種などの身近かな素材を漆塗りの中に積極的に取り入れ様々な表情を生み出す。
農関工芸的には、その辺にある「ありもの」、身近な素材を有効に扱う技術と言える。
調査の間、ホテルから弘前城内を通って、斎藤さんの工房へ通う。
桜で有名な弘前城は古い桜の樹が多く並ぶ。まだほんの少しだけ、桜の花がついている。
場内を抜けると岩木山が目に入る。山の上半分ほど雪が残っている。
斎藤さんの工房は、小学校のとなり。グランドの脇に小高く四角い山がある。冬の体育のミニスキー場。所変わればである。青森ではこれが当たり前との事。
長野では、冬になるとグランドにスケート場が現れる。保護者たちがせっせと、枕木を積んで枠をつくり、大きなビニールシートをはって池を作る。するとスケート場になる。体育は毎回スケート。
朝、自分のスケート靴を専用の研ぎ代にセットして、キングの800番で研ぐ。「カエリ」がつくまで砥石を八の字にまわしながら研ぐ。刃がつくと氷面を捉える事ができる。研ぎの大切さを体感した初めての経験。
帰りに青森市に立ち寄る。青森県立郷土館、青森森林博物館、みちのく北方船博物館へ。
郷土館は臨時休業。残念。
最近出かけた三重県鳥羽市の海の博物館が素晴らしかったので、青森でも船の博物館へ。
木船が所狭しと並ぶ。海、川。漁の方法によって船の形は異なる。木と縄。縄文の建築と共通する所が多い。
機能美。これにつきる。
マイブームの多くの垢取りも見る事ができた。
これから出張なので続きはまた。




