奄美調査 2021年7月

奄美大島で一週間ほど調査を行なってきました。

今回は主に高倉に関する調査を行なってきました。

 

かつては大切なお米や黒糖などを保存するために用いられてきた奄美の高倉。

現在ではその多くがトタン葺きとなり、形も変わり、住宅敷地内に現存するもののほとんどは物置となっています。

 

ですが、床下に形成された半屋外空間は、コミュニティスペースとして受け継がれてきているように感じました。

公共施設等に移築された高倉は東屋のように利用されています。

きっと、金属製の屋根の東屋よりも快適な空間が形成されていることでしょう。

地域を象徴する伝統的な建築物を移築して新たな役割を与える・・・こんな保存・活用方法も「アリ」ではないかと思います。

 

調査中の学群4年生の井本さん。
庭の東屋としてリノベーションした高倉の事例。
公園に隣接して移築された龍郷町の高倉。
高倉を利用する人たち。吹き抜ける風が心地良かったです。
雀も高倉の下がお気に入りのようでした。