熊川宿

先月のお話です。なかなか報告が追いつきません。

 

福井県の熊川宿へ行って来ました。

雪が降ったり、雨が降ったり。北風は強い。寒かった。

町並みは、エリアによって、よく残っていたり、さほどでもなかったり。

ベンガラで彩られた建物と水路が印象的ですが、元々は茅葺きの町並みだったようで。

水路に架かる橋は、車が駐車できるようにこの大きさになっているようです。

現代的な生活と伝統的な町並みの保全をどの辺りで折り合いを付けるのかは難しい課題です。

そして、なんと、ここでも下ミセ(ばったり床几)が。

  

徳島調査 2024年2月

先月のお話です。

徳島県海陽町鞆浦集落で小気候観測調査を行って来ました。

今回の調査は、名城大学の石井先生、東北工業大学の栗原先生との共同調査でした。

冬の気候観測・・・の予定だったのですが、すっかり春模様。

  

焼津へ

静岡県焼津市の重要伝統的建造物群保存地区へ行ってきました。

明治以降に養蚕のほか、お茶やみかんの栽培を行っていた地域で、みかん小屋と思われる付属屋などが残っています。

斜面上の街道沿いに形成されているため、立派な石垣が積まれていました。

他ではあまり見たことのない開口部が気になりました。

旧街道がハイキングコースの一部になっているようで、平日にもかかわらず多くの中高年の方が歩いていました。

  

【受賞報告】人間-生活環境系学会 論文賞

この度、「人間-生活環境系学会 論文賞」を頂戴し、福岡での人間-生活環境系シンポジウムで授与式がありました。

また、受賞者講演をさせて頂く機会を設けていただきました。

受賞した論文は私一人の力で成し得たものではなく、多くの方々に支えられて調査を遂行し、執筆することができたものです。

講演の冒頭では、その御礼と感謝の気持ちを伝えさせていただきました。

今後は、これまで以上に研究を頑張らねばと、気を引き締めて努力する所存です。

  

【受賞論文】

橋本 剛、栗原広佑

対馬における群倉の配置に関する小気候学的研究

人間と生活環境、第29巻、第1号

  

生気象学会大会 2023

第62回 日本生気象学会大会(愛知)に参加してきました。

会場は日本福祉大学 東海キャンパス。

学会に行くと毎回感じますが、私立大学のキャンパスはどこも立派です。

  

発表演題は、

夏季における「ミセ造り」に形成される温熱環境

でした。

  

徳島調査 2023年9月

少し前のお話です。

島根大学の小林先生と、徳島県の山間集落などの調査に行ってきました。

重伝建の落合集落をはじめ、斜面集落が点在しています。

かつては葉タバコ栽培や養蚕を行っていたとのこと。

干し柿が有名な集落も。

  

重文の小采家(こうねけ)住宅。「ヒシャギ竹」と呼ばれる割竹で外壁が覆われています。風雨から守るための設とのこと。
落合集落。
小規模な斜面集落。居住地選択には共通する何かの条件があるのでしょうか。
越屋根があるということは養蚕関係の付属屋かも?
「葛篭(つづろ)堂」。半屋外空間がちょっと独特な佇まいのお堂です。
この茅は何に使うのでしょうか?

建築学会大会2023

2023年度日本建築学会大会(近畿)に参加してきました。

今回の会場は京都大学。

京都大学へ行くのは初めてのことでした。

3年ぶりの対面開催。

やはり対面の方がディスカッションが活発な気がします。

2日目午後の農村計画のオーガナイズドセッションが面白かったです。

  

奄美大島調査 2023年8月

今回は、奄美群島の与路島などへ行ってきました。

与路島へ行くのは今回が2回目。与路島へ泊まるのは今回が初めてでした。

同行者は名城大学の石井先生。

石井先生は日傘(晴雨兼用)も持参して、日焼け対策バッチリ。

私は、いつもながら成るようになるスタイル。

基本的には晴れているものの時々スコールのような激しい雨が降るお天気で、石井先生の準備が正解でした。

奄美は8月下旬がお盆の様で、フェリーの出港時刻が異なっていたり(島民の方のお話では1週間ほど前に決まったらしいです)、波が高かったのか風のせいかはわかりませんがフェリーの航路が異なって予定より時間がかかったりしましたが、いろいろと結果オーライな感じでした。

与路島のサンゴの石垣、見事でした。

  

対馬調査 2023年8月

長崎県の対馬に調査に行ってきました。

今回は東北工業大学の栗原先生との合同調査でした。

主には椎根の群倉で温熱環境の実測調査を実施してきました。

今回も住民の方々のご協力があってこそ実施できた調査です。

お天気は2勝1敗。

事前の天気予報では全敗もあり得たので、まずまずでしょうか。

また来年もよろしくお願いします。