自身の記憶やイメージを手がかりに「どこでもない場所」と称した心象風景の制作を続けています。静謐な奥行きのある空間を求めて、日本画の素材・技法と表現の可能性について制作実践を通して研究しています。近年では日本画の主要な支持体である麻紙に対し、「裏彩色」や「染め紙」などの古典技法からアプローチすることで、新たな空間表現を模索しています。