銅版画の制作研究を行っている。ここ数年は、版画が持つ特性として、段階的試し刷りとして生み出される「ステート」や、作品が完成した後に刷り方に変化を与えて生まれる「ヴァリアント」に着目し、実験制作を通してその可能性を模索している。その一例として、紙に刷られた平面表現としての版画から、刷られた作品を立体的に再構成することで生まれる空間表現とその効果について研究を進めている。

田島 直樹
TAJIMA Naoki
所属・役職:芸術系・教授
領域:版画
学位:博士(芸術学)
研究室:芸術学系棟B636
研究分野
銅版画に関する制作研究
研究テーマ
ステートとヴァリアント
—版画の潜在的性能を積極的に応用した新たな表現の創出
主な作品
主な著書・論文
「瑛九銅版画の制作工程と刷りについて」(筑波大学アート・コレクション 石井コレクション 美をめぐる饗宴 pp.269-296) 筑波大学出版会 2021
受賞歴
1997 大阪トリエンナーレ1997-版画 「銅賞」
1998 日本版画協会展「新人賞」
2005 高知国際版画トリエンナーレ展「日和崎尊夫賞」
2012 クラクフ国際版画トリエンナーレ(ポーランド)
「カトヴィツェ芸術アカデミー学長賞」
略歴
1997 筑波大学大学院芸術研究科美術専攻洋画分野修了
2007 文部科学省在外研修 (スウェーデン王立美術大学)
2012 博士(芸術学・筑波大学)取得
現在 筑波大学 芸術系 教授