銅版画の制作研究を行っている。ここ数年は、版画が持つ特性として、段階的試し刷りとして生み出される「ステート」や、作品が完成した後に刷り方に変化を与えて生まれる「ヴァリアント」に着目し、実験制作を通してその可能性を模索している。その一例として、紙に刷られた平面表現としての版画から、刷られた作品を立体的に再構成することで生まれる空間表現とその効果について研究を進めている。