本プログラムの概要

仏山 輝美
芸術系 教授

本学は、令和2年度より、組織の壁を越えて幅広い学問分野の教員が協働して教育にあたることができるよう学位プログラムを中心とした教育システムに移行しました。従来の枠組みを越えた教育研究を展開し、急激に変化し複雑な課題を抱える現代社会において、高度化し多様化する人材養成のニーズに的確に応えることが期待されています。

芸術学学位プログラムは、幅広い視野で造形芸術に関わる理論・実技の専門研究を行い、高度な技能と実際的な応用能力・企画力によって、今日の造形芸術の多様な展開に対応し、社会において指導的役割を果たすことのできる高度専門職業人・研究者を育成します(博士前期課程)。また、造形芸術に関する創造的な研究能力を有し、卓越した専門的知識と実技能力によって、社会の様々な領域に貢献しうる研究者、および、確固たる教育能力と研究能力を有する大学教員を養成します(博士後期課程)。

専門的知識・技能を深化させるとともに、幅広い知見のもと主体的に課題を発見し、創造的かつ独創的に研究を展開する能力を培い、意義や目的を明確に示しながら的確な方法によって当該領域の進展に寄与しうる研究成果を導く手立てを確立してほしいと願っています。

学位プログラムリーダー 仏山 輝美

本プログラムの概要

芸術学学位プログラム(博士前期課程)は、幅広い視野で造形芸術に関わる理論・実技の専門研究を行い、高度な技能と実際的な応用能力・企画力によって、今日の造形芸術の多様な展開に対応し、グローバル化した社会において指導的役割を果たすことのできる高度専門職業人・研究者を育成することを目的としています。

定員45人の本課程においては、美術史、芸術支援、洋画、日本画、版画、彫塑、書、構成、総合造形、工芸、ビジュアルデザインおよび環境デザインの各教育研究領域が、専門性の高い表現力と豊かな学識を備えるための教育を行います。そのために、特性を活かした教育方針のもと、領域横断的で学際的な学修および研究を奨励し、幅広い能力の涵養を図ります。また、交換留学などの制度を利用して、国際的な視野を広げることも可能です。

修了後進路は、筑波大学大学院芸術学学位プログラム(博士後期課程)等への進学のほか、中学・高等学校等の教員、美術館・博物館学芸員、行政機関や企業の研究者等、画家、版画家、彫刻家、書家、工芸家、陶芸家、漆芸家、造形作家、写真家、建築家、デザイナー、イラストレーター、映像作家、評論家等の造形芸術における創造的表現能力を有する高度専門職業人および研究者を想定しています。

沿革

筑波大学は1872年に設置されたわが国最古級の学校(のちの東京高等師範学校)をルーツとし、1973年に筑波研究学園都市に開学した新構想大学です。

芸術の大学院教育は1967年に開設された東京教育大学大学院教育学研究科美術学専攻から始まりますが、1955年に開設された東京教育大学教育学専攻科芸術専攻も含めれば、60年以上の歴史があります。

関連年表

1975年 芸術専門学群開学
1976年 大学院芸術学研究科(5年一貫制博士課程)設置
1977年 大学院芸術研究科(修士課程)設置
2001年 大学院博士課程人間総合科学研究科設置、大学院博士課程芸術学研究科は、 芸術学専攻(5年一貫制)として再出発
2006年 人間総合科学研究科区分制博士課程に移行し、博士前期課程芸術専攻、博士後期課程芸術専攻開設
2020年 人間総合科学学術院人間総合科学研究群設置、学位プログラム制へ移行、従来の博士前期課程芸術専攻および博士後期課程芸術専攻は、それぞれ、芸術学学位プログラム(博士前期課程)、デザイン学学位プログラム(博士前期課程)、および、芸術学学位プログラム(博士後期課程)、デザイン学学位プログラム(博士後期課程)として再出発
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