環境デザイン 領域
筑波大学の環境デザインでは、幅広い視点から私たちの「環境」をデザインし、研究しています。
人間は環境の「産物」であり、環境も人間の「産物」です。
このような相互依存的な人間と環境の関係を明らかにし、それに応じた環境の「設計」と「計画」について学ぶことを目的としています。
屋内空間(インテリア)、街路、広場、公園、地区(街区)、都市、農山漁村、地域(山野・湖沼・河川などの自然を含みます)といったあらゆるスケールの「空間」を学習対象としています。
そして、それらを総合的・有機的に取り扱うことによって、人間がより快適に生活できる空間の創造を目指しています。
言い換えると、「環境デザイン」は現代における「人間回復」のための、「環境づくり・空間づくり = デザイン」を総合的に学ぶ分野なのです。
私たちの身の廻り、あるいは、私たちが生活している「場」は、スケールの違いはあっても、すべて「環境」です。
しかし、これまでのデザインの実践や学問の考え方は、それを細分化することによって成立してきました。
例えば、インテリアデザイン、建築デザイン、都市デザイン、ランドスケープデザイン・・・といった具合にです。
しかし、現代社会では、科学技術の発展、高度な情報化、産業構造の変動、様々な環境問題などを背景に、急激で大きな変化が生じています。
デザインの分野が細分化されたままでは、複雑で多様な私たちの「生活の場」の全体像を見失う恐れがあります。
今こそ、「環境デザイン」という分野が必要・重要なのです。
主な専門科目
環境デザイン論特講
都市・地域デザイン論特講
ランドスケープデザイン論特講
パッシブデザイン論特講
環境デザイン演習1
環境デザイン演習2
修了生の進路
大学教員(筑波大学、札幌市立大学、名古屋市立大学、明治大学、日本大学、大阪工業大学など)
公務員・行政法人・財団(国土交通省、厚生労働省、福島県、新潟県、横浜市、都市再生機構、都市緑化技術開発機構・公園緑地管理財団など)
各種企業(建築設計・都市計画・ランドスケープコンサルタント、建設・不動産業など)
自営設計事務所(建築デザイン、Webデザイン、色彩デザインなど)
主な修了生
三上訓顯(名古屋市立大学)
上北恭史(筑波大学)
菅野博貢(明治大学)
村上真祥(国土交通省)
坂口次郎(都市再生機構)
岩永幸呼(時空遊園)
竹内淑恵(横浜市環境創造局)
林真紀子(JR東日本)
下山万理子(都市環境研究所)
林匡宏(北海道日建設計)
竹淵翔太(星野リゾート)
小林綾(日建設計総合研究所)
石河孝浩(丹青社)
菅野青空(長谷工コーポレーション)
中英公子(Landscape architect MNLA、ノルウエー)
玉越あづさ(Associate AIA, FEH DESIGN、米国)
*芸術学学位プログラム移行前の修了生になります。