版画 領域

版画 領域

版画領域は、本学の学群または他大学で習得した教育の上に、専門性の高い研究を重ね、将来社会における指導的役割を果たし得る版画家、または版画に関わる諸専門家の育成を目標としている。

前期課程においては、絵画としての版表現の可能性について制作研究を主軸に進めつつ、現代版画の動向に関する調査や技法研究を通して、理論と実践の双方向から研究を推進する力の養成を目指す。

後期課程においては、各自設定したテーマに基づき、資料調査・実見調査及びそれを裏づける実験制作を通して、版画表現に関する新たな理論の構築を目指す。

また、授業の一環として、前期課程学生によるMC展、後期課程学生によるDC展を茨城県つくば美術館で開催し、各年度の研究成果として公開している。

主な専門科目

版画制作A:版画には版種によって様々な技法が存在する。これらの技法研究を実際の制作を通して行い、その特徴、性質を把握し、今後の作品制作に活かす。

版画制作B:現代美術における版画表現の可能性について研究する。春学期は作家について資料収集、秋学期は技法についてテーマを定め実験制作を行い、各学期末に発表する。

版画特別制作:修了制作に向けて個別に選定されたテーマによって版種を選び、版画の制作実験を試みる。

修了生の進路

博士後期課程へ進学、大学や高等学校・中学校などの教員、一般企業に就職、版画家やイラストレーター、WEBデザイナーとして独立する者など多様である。版画制作には専用の設備が不可欠であるが、工夫して続けている者も少なくない。

主な修了生

H19 城山萌々 羽陽学園短期大学 講師 博士(芸術学)

H20 宮城正作 長野県立大学 講師

H24 竹内秀実 漫画家

H25 畠山美樹 WEBデザイナー

H25 小野修平 湘北短期大学 講師 博士(芸術学)

H28 河内大樹 岡山県鏡野町 地域おこし協力隊

H29 佐藤真奈美 多摩美術大学 版画専攻 助手

H30 日髙衣紅 筑波大学特任研究員

R1  本村佳奈子 沖縄県立芸術大学 助教

*芸術学学位プログラム移行前の修了生になります。

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