漠然と古いモノ・コトに惹かれていた学生時代にビザンティン美術に出会い、以来聖堂装飾を中心に研究を続けています。もともとのテーマは「聖母の眠り」という主題の図像ですが、最近は「十二大祭」を中心に他の主題にも取り組んでいます。画集が整った研究分野ではないので、しばしば自分の足で作品を訪ね歩く必要があります。バルカン半島南部やトルコを対象にフィールドワークを行い、聖堂という三次元空間に描かれた図像のあり様について考えています。