研究内容はだいたい二つに分かれています。一つは、古代ギリシアに特有の宗教観について、つまり神殿の彫刻や奉納記念物、日常の工芸美術などに、神々や英雄たちに対する崇拝や敬愛の念が現れていることについて関心を抱いています。もうひとつは、前5世紀に建造されたパルテノン神殿の装飾彫刻に関する、学内外の先生方との共同研究です。先の例と同様に、制作や歴史学との、狭い専門分野を超える調査を実施しています。