中国書法史を専攻しております。これまでは近代を中心的な射程とし、特に当時著された書の理論について、その学説史的展開の跡付けを課題としてきました。最近は、日本や朝鮮・韓国における中国書法の受容にも関心があり、広く近代の東アジアにおける書の動向を眺望しています。その一環として、書をめぐるネットワークの形成や結社のあり方をテーマとした研究プロジェクトを組織し、国際シンポジウムの開催にも携わりました。

菅野 智明
KANNO Thiaki
所属・役職:芸術系・教授
領域:書
学位:博士(芸術学)
研究室:芸術系棟B535
研究分野
書学書道史学
研究テーマ
近代東アジアにおける書の歴史
主な著書・論文
共著「「扶桑再遊記」にみる羅振玉と日本人―社会的ネットワーク分析の視点から―」『書学書道史研究』27号、2017年
「翻訳書としての陳彬龢『中国文字与書法』―近代中国の「整理国故」における美術と書、そして日本―」『美術史』179号、2015年
共著『教えて先生! 書のきほん』芸術新聞社、2011年
『近代碑学の書論史的研究』研文出版、2011年
『近代中国の書文化』筑波大学出版会、2009年
共著『決定版 中国書道史』芸術新聞社、2009年
共著『中国書人名鑑』二玄社、2007年


略歴
2015 筑波大学 芸術系 教授
1994 福島大学 教育学部 講師