中国書法史を専攻しております。これまでは近代を中心的な射程とし、特に当時著された書の理論について、その学説史的展開の跡付けを課題としてきました。最近は、日本や朝鮮・韓国における中国書法の受容にも関心があり、広く近代の東アジアにおける書の動向を眺望しています。その一環として、書をめぐるネットワークの形成や結社のあり方をテーマとした研究プロジェクトを組織し、国際シンポジウムの開催にも携わりました。