日本の城下町都市やベトナムの世界遺産都市など、東アジアの歴史都市では、河川流域一帯の山水と応答する環境がかたちづくられている。このことを表す象徴的な景観が「山当て」である。これは、街路や水路の軸線上に、河川の水源となる山や信仰対象の山などの山頂を見通す景観である。山当てをはじめ、自然環境と調和する多様なデザインによって組み立てられた、流域圏全体の山水景観の構造について研究を行う。

菅野 圭祐
SUGANO Keisuke
所属・役職:芸術系・助教
領域:環境デザイン
学位:博士(工学)
研究室:芸術学系棟B433
研究分野
まちづくり、都市デザイン、地域デザイン、景観デザイン
研究テーマ
東アジアの歴史都市における山水景観のデザイン手法に関する研究
主な著書・論文
「新版図説城下町都市」(分担執筆)鹿島出版会, 2015年
「近世城下町における山当てとヴィスタの実態に関する研究」
『日本建築学会計画系論文集』81(719), pp.133-141, 2016年
「南部一族の統治圏域における信仰対象と近世城下町の空間構成との関係に関する研究」
『日本建築学会計画系論文集』82(731), pp.141-151, 2017年
略歴
2021- 筑波大学 芸術系 助教
2019-2021 金沢工業大学 建築学科 講師
2018 デルフト工科大学 アーバニズム学科 研究員