氏家 弘裕

新たな映像技術のヒトへの適合性を図る映像環境デザインの研究

氏家 弘裕

産業技術総合研究所|教授

近年注目されている人工現実感(VR)環境では、その臨場性とともにVR酔いが知られています。これは、動作・行動とその結果として生じる視覚など感覚情報との関係性が日常とは異なるVR環境に馴化する過程で生じる生体影響の1つとされています。動作・行動と感覚情報との関係性は、ヒトの空間における身体の定位に重要であり、馴化の過程ではVR酔いの他にも、動作・行動や空間知覚、認知への影響が指摘されています。私たちはVRなど新たな映像技術の利用環境のヒトへの適合性を図るために、これに必要な要件の解明に向けて、実験心理学的手法や生理・行動計測手法を用いて、視覚による空間知覚や動作・行動との相互作用、生体への影響に関する研究を行っています。これにより得られた知見を基に、生体影響評価技術の開発や、人間工学的指針の作成とその国際標準化を進めています。

主な研究テーマ

視覚-運動相互作用に関する研究
XR環境における視認性評価方法の研究
映像酔い・VR酔い軽減技術の研究
映像観視に伴う生体影響評価方法の研究
映像の生体安全性に関する人間工学的指針の開発

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