主観的体験の客観的評価による製品・サービスデザインの最適化
岩木 直
連携大学院/産業技術総合研究所|教授
われわれの認知や行動は、外界の変化や内的な状態の変化、個人ごとの特性によって大きな影響を受け、かならずしも合理的ではないことが知られています。これに対して、近年では脳機能計測を製品等の企画に応用する技術が脚光を浴びています。われわれは、さまざまな脳活動と認知機能計測技術を駆使して、人間の主観的な感覚を定量的に評価する技術を研究しています。とくに、MRIや脳波を用いた脳活動の高精度な可視化や、神経ネットワーク・ダイナミクスの解析技術など最新の脳機能研究ツールを用いて、ヒトの認知脳機能の基礎研究を進めるとともに、商品やサービスの企画・開発・提供方法の最適化を支援する技術の開発をめざしています。