山中 克夫

認知症ケアのための心理的介入法と評価法の開発

山中 克夫

人間系|准教授

厚生労働省(2015)のかかりつけ医のための認知症の行動・心理症状(BPSD)に対する向精神薬使用のガイドライン(第2版)では、薬物使用では副作用のリスクがあることから、その前に薬物を使わないアプローチを家族や介護スタッフと検討し実施することが推奨されています。しかし、そうした非薬物的なアプローチについて、きちんと系統化されたプロトコルがみられません。私たちの研究室は、そうしたBPSDのコントロールや、認知症の人の認知機能をよい状態に保ち、生活の向上や社会参加につながるプログラムや仕組みづくりを行っています。そうしたプログラムでは、ゲームやツールをよく使うのですが、デザインの力でよい効果や影響が生まれることを期待しています。

主な研究テーマ

認知症の人のための認知機能をよりよい状態に保つためのメソッド(例:認知活性化療法、回想法)
認知症の行動・心理症状(BPSD)をコントロールし、本人や家族の生活の質(QOL)を向上させるメソッド(例:行動分析)
場面や文化に応じた認知症の人や介護者のためのQOL尺度開発
高齢者の閉じこもり予防につながるお散歩ロボットの開発

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