学位プログラムリーダーご挨拶

デザイン学学位プログラムリーダー

山本早里

デザイン学学位プログラムのホームページにおいでいただきありがとうございます。
デザイン学学位プログラムの特徴をご説明します。

まず、博士前期課程ですが、3点あげておきます。第一に、デザインに関わる多様な分野から授業を選択することができます。イノベーションには固定した分野ではなく、新しい分野との融合が不可欠です。デザインだけでなく、大学院共通科目、学術院共通基盤科目、他学位プログラムの授業の履修も推奨しています。

第二に、プロジェクト演習が毎学期用意されています。デザインの現場を持つ教員が社会で今おきている課題から授業課題を学生に与え、解決策を見つけてもらいます。企業の方などを非常勤講師でお呼びし、実践的な助言を受けています。個人で行うか、グループで行うか課題にもよりますが、グループの場合は各自の専門を持ち寄り作業を行っています。実際に社会で行われているデザインワークは様々な職能を持つ人材が集まり一つの解に向かいます。この練習を行うよい機会になっていると思います。

第三に、国際的なワークショップが多く行われています。連携協定校などと課題を一緒に取り組み、成果発表を行っています。コロナのため今まではオンラインが主でありましたが、今後は対面での実施も期待されます。筑波大学には海外渡航を支援する制度が多くあり、応援しています。

博士後期課程の特徴は、博士前期課程の特徴に加え、研究に関する特徴があげられます。定期的に研究の進捗状況を公開で発表してもらい、複数の教員で見守り指導する体制を取っています。博士前期でも公開研究発表は行っていますが、特に博士後期課程では研究室の中にこもりがちになります。それを公開の場で発表し、様々な専門分野の教員から意見をもらうことで新しい気づきにつながることを期待しています。

現在、デザイン学学位プログラム博士後期課程には社会人の学生が複数在籍しています。今、社会の変革は大きく、専門的な知識と論理的な思考を持った人材が求められています。一度社会に出てから、博士の学位の必要性を感じて博士後期課程に入学される方も多いです。忙しい社会人に対しては、オンラインを屈指して、論文指導・研究指導を行っています。社会人の方もぜひ学位取得に挑戦していただければと思います。