修士論文発表会が開催されました

平成26年2月21日(金)、大学会館特別会議室において、平成25年度大学院人間総合科学研究科博士
前期課程芸術専攻の美術史領域と芸術支援領域の合同による「修士論文発表会」が開催されました。

6人の修了見込み学生が、2年にわたる研究の成果を発表しました。いずれも修士論文として質の高い
ものでしたが、本格的な研究は緒に就いたばかりと言えます。博士後期課程に進学する人も、新しい
環境で日々の仕事に向きあうことになる人も、 2年間で身につけたであろうめいめいの領域の学問的
方法論と研究対象に対する謙虚な姿勢をたいせつにして、いっそう出精されることを祈ります。

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◆美術史領域
・赤間和美
 「19世紀フランス装飾芸術をめぐる伝統と様式
  ―パリ万国博覧会(1900)における装飾芸術中央連合の展示館を中心に―」**
・喜代吉鏡子
 「1910年代から1920年代の日本における洋画研究所と美術家の交遊」
・高橋翔
 「《サモスのクーロス》―アルカイック期ギリシアにおける奉納彫像の巨大化」

◆芸術支援領域
・川村晃子
 「美術館におけるファッション―教育普及活動を中心に」
・髙橋りほ
 「アートプロジェクトにおけるNPO法人の役割に関する考察
  ―NPO法人向島学会を事例として―」
・中川三千代
 「日仏芸術社の研究―展覧会活動と出版活動を中心に―」*
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** 筑波大学芸術賞(修了研究・論文の部)
*  筑波大学優秀論文賞

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平成25年度学外演習(学群 芸術学専攻 美術史コース)

去る12月5日から7日の三日間、学群の2・3年生12名が参加し、鎌倉市と横浜市で
芸術学専攻・美術史コースの学外演習が行われました。

鎌倉市では建長寺や円覚寺、鶴岡八幡宮などで武家文化や禅文化の一端に触れ、
横浜市では横浜美術館で開催されている企画展「下村観山展」を見学しました。
実作品をとおして「禅」や「明治期の日本」について存分に学ぶことができました。

建長寺にて

■建長寺にて

鶴岡八幡宮にて

■鶴岡八幡宮にて

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第5回キャリア・パス研究会がひらかれました

12月19日の午後5時から、美術展カタログの制作現場で活躍されている株式会社コギトの
和田綾乃さんをお迎えして、美術史研究室主催「キャリア・パス研究会」が開かれました。

学群と大学院で美術史をはじめ芸術支援、ヴィジュアル・デザインなどを専攻する学生20名
ほどが参加しました。

美術展カタログと一般の書籍のちがいにはじまり、そのカタログがどのように制作されて
いくのか、和田さんご自身の経験を交えてお話しをしてくださったうえで、学生たちからの
さまざまな質問に対して、懇切に答えてくださいました。

美術史研究室では、来年度以降もこの「キャリア・パス研究会」を企画・開催していきます。

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平成25年度 美術史学外演習(大学院)

12月6日ー9日の4日間、平成25年度の美術史領域学外演習が行われました。
本年度は博士前期課程の学生8名、博士後期課程の学生2名の計10名が参加し、台湾の台北市を訪問しました。
台湾にある国立中央大学の大学院生に案内をしていただきながら、2日目には国立台北博物院と台北市立美術館を見学し、3日目には国立台湾大学で行われたシンポジウム「Taiwan-Japan Tri-University Art History Graduate Students’ Symposium 2013 (臺日三大学藝術史研究生交流發表會)」に参加しました。

海外での演習ということで、現地の風土を肌で感じながらの充実した4日間となりました。
関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。

故宮博物院にて

国立台北博物院にて

市内の小龍包専門店にて

市内の小龍包専門店にて

芸術学専攻卒業生の中野奈津美さん(1986年卒)が本学広報誌に登場!

芸術学専攻出身の中野奈津美さん(1986年卒)のインタビュー記事が、
本学広報誌『Tsukuba Communication』の最新号に掲載されました。

中野さんは、株式会社高島屋に入社後「学芸員の資格をもっていることが
決め手になって」美術部に配属されたのち、いくつかの部署でさまざまな
お仕事を経験されたうえで宣伝部で文化催事の担当となられ、年間に10本
以上の展覧会を企画・開催されてきました。そして、人事部副部長を経て、
今年の2月、執行役員・人事部長に就任されました。

芸専で美術史を学ばれた先輩のインタビュー記事から、キャリア・パスの
さまざまな可能性に対するヒントをいただけそうです。