芸術専門学群 美術史領域
芸術専門学群は、総合大学の中に位置づけられた芸術系学部としては、日本でただひとつの教育組織です。ここでのいちばんの特徴は、人文科学や自然科学の諸分野との関連を積極的に求める学際的教育と研究にあります。そしてまた、芸術諸領域におけるそれぞれの特殊性を尊重しあいながら、既成の境界を超える新たな芸術活動の開拓に力を注いでいます。
こうした芸術専門学群の中にある「美術史領域」は、旧東京教育大学芸術学科からの伝統を受け継いで、実際の造形制作の諸領域と間近に隣接する理論分野として、美術史を主体とする「芸術学」を、可能なかぎり具体的、体験的に学べるよう配慮されています。
カリキュラム
年次 | カリキュラム内容 |
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1年次 | 造形芸術全般にわたる概論に加え、基礎的な演習を行います。 授業:美術史学概論、美術史概説A;Bなど |
2年次 | 基礎的知識と能力の習得に加え、芸術学の専攻科目も履修します。 授業:美術史概説B、美術史特講A-I;B-I、美術史演習A-I;B-I、美術史文献学I;II、アート展示論、アート・テクスト論、専門語学、領域研究Iなど |
3年次 | 美学・芸術学、日本および西洋美術史の特講、演習により、知識と方法の学習を深め,学外演習によって美術館、古寺など実地で学びます。 授業:美術史特講A-II;B-II、美術史演習A-II;B-II、学外演習、領域研究II、領域特別演習Iなど |
4年次 | みずから設定した研究課題によって「卒業論文」の提出が課せられます 授業:卒業研究A;B、領域特別演習II;IIIなど |
取得できる免許、資格
- 中学校教諭一種免許
- 高等学校教諭一種免許
- 学芸員(美術館などの専門職員)資格
いずれも、美術史領域を卒業するために必要な単位のほかに、 それぞれの免許や資格に応じて定められた単位を修得しなければなりません。
卒業後の進路
美術館の学芸員、中学校・高等学校の教員、マスコミ、出版など各業種への就職のほか、
大学院人間総合科学学術院 人間総合科学研究群 芸術学学位プログラムなどで継続して美術史を専攻する道が開かれています。
受験生の皆さんへ
入学案内は 筑波大学の公式サイト をごらんください。