芸術学専攻(美術史)卒業生の著作が出版されました!

美術史を学び、1990年度に芸術専門学群を卒業した増渕鏡子さん(福島県立美術館主任学芸員)の
著作『ふくしま近代美術の舞台—パトロン・画家・自然』が出版されました。

  『ふくしま近代美術の舞台—パトロン・画家・自然』
   歴史春秋出版 230ページ
   ISBN 978-4897576022

明治から昭和にかけて白河、喜多方、本宮の各地で活躍した画家たちと、彼らを支えたパトロンに
スポットライトをあて、福島の滋味豊かな文化と地域のちからを掘り起こした労作です。

増淵鏡子さん:芸術専門学群卒業後、サントリー美術館勤務を経て、1993年から福島県立美術館学芸員。

本学所蔵「石井コレクション」の展覧会で芸専学生が大活躍!

本学には、石井昭氏(株式会社図書館流通センター相談役)の旧蔵美術品200点ほどがあります。
この「石井コレクション」は、その一部が大学会館の「筑波大学ギャラリー」に常設展示されています。
(www.art.tsukuba.ac.jp/collection/collection_i)

2011年4月、未だ震災の混乱が続く中、「石井コレクション」の陶磁器およそ100点が茨城県陶芸美術館
(笠間市)に貸し出され、大規模な展覧会が開催されました。その際、芸術学専攻の学生がギャラリー・
トーク、鑑賞ガイド・パンフレット、音声ガイドの吹き込みをお手伝いしました。いずれも学生たちには
日ごろの美術史や芸術支援の学びの成果を確認するよい機会となり、来館者のかたがたにも好評でした。

2012年1月、「石井コレクション」の水彩・素描・版画51点が、武蔵野市立吉祥寺美術館に貸し出され、
展覧会が開催されました。ここでもまた、芸術学・美術史コースを中心に芸術支援コースや構成専攻、
人文学類の学群生たちがギャラリー・トークをお手伝い。たいへん好評でした。

これからも、芸術学・美術史コースでは「石井コレクション」を活用した、実践的な美術史の学びの場を
設けていきます。

シドニー大学との部局間交流記念事業を開催

芸術系の教育研究組織では海外との交流事業を積極的に進めています。
シドニー大学との交流は、美術史の教員による研究交流を土台にして、2006年に正式な
部局間の協定に結実し、教員学生の相互派遣等が促進されてきました。

当初の協定は、シドニー大学美術史・美術理論学科と締結されたものでしたが、その後、
教職員の研修やプレ戦略イニシアティヴ「A.R.T.(Art Resources in Tsukuba)の構築」
などの機会をとおして、美術学部(Sydney College of the Arts)との交流が深まること
となり、2011年秋の交流協定の期間更新では、交流先を拡大することになりました。

こうした意義深い交流実績の蓄積と今後のさらなる活性化を記念して、シドニー大学の
美術史の先生がたにお越しいただき、日本ではあまり知られていないオーストラリアの
近代および現代の美術についての学術交流会を開催しました。

筑波大学・シドニー大学部局間交流記念事業
「オーストラリア近・現代美術史をめぐる学術交流会」
2012年2月19日(日) 午後2時〜午後5時30分
筑波大学東京キャンパス文京校舎1階 121教室

●Introduction to the Department of Art History & Film Studies, University of Sydney
(Prof. Dr. Roger Benjamin)
●Aboriginal Art: Indiginous Identities from Papunya to “Proppa Now”
(Prof. Dr. Roger Benjamin)
●Modernism with an Australian Accent
(Dr. Anita Callaway, The Nelson Meers Foundation Lecturer in Australian Art)
●アーサー・サドラー教授と近代日本・シドニー
(味岡千晶, シドニー大学附属美術館「Japan in Sydney」展キュレーター)
・司会/進行 五十殿利治(本学教授:美術史領域)

芸術学・美術史コース「第2回および第3回キャリア・パス研究会」を開催しました

学群芸術学・美術史コースおよび大学院美術史領域では「キャリア・パス研究会」の第2回目と第3回目をそれぞれ開催しました。

第2回 2010年12月6日(月)
 寺尾晶子さん(東京新聞事業局文化事業部 部次長)「新聞社の文化事業」

第3回 2011年5月14日(土)
 太田恵美子さん(平成19年度芸専卒)「ペギー・グッゲンハイム・コレクションのインターンシップに参加して」

それぞれ20名ほどの学生が熱心にお話をうかがいました。

芸術学・美術史コースでは、これからも年に1〜2回の「キャリア・パス研究会」を開催していく予定です。
美術史を学ぶ学生以外のみなさんもどうぞお越しください。

芸術学・美術史「第1回キャリア・パス研究会」を開催しました

6月19日(土)に,学群の芸術学・美術史コースおよび大学院の美術史領域では「キャリア・パス研究会」の第1回目を開催し,平成19年度に学群を卒業して日本デザインセンター 原デザイン研究所にお勤めの新井千尋さんを招いてお話をうかがいました。

当日は,美術史の学生ばかりでなく,ヴィジュアルデザインを学ぶ学群生なども含む20名ほどが熱心に新井さんのお話に耳を傾けました。

キャリア・パス研究会2010-1 キャリア・パス研究会2010-1