台湾への学外演習(大学院生)実施報告

9月20日(金)から23(月)まで、美術史領域の学外演習(大学院)で台北市を訪れました。

(博士前期課程学生7名+引率教員1名:林みちこ)

1日目 移動日。宿泊先集合後、台湾円卓料理を味わいました。

2日目 国立師範大学にてTaiwan-Japan Art History Graduate Students’ Symposiumに参加。15名が英語で美術史研究の特定課題を発表し、本学からは博士前期課程芸術学学位プログラムの3名が登壇しました。このシンポジウムは台日五大学(国立師範大学、国立台湾大学、国立中央大学、九州大学、筑波大学)の美術史研究室によって毎年行われてきたものです。2011年から始まりましたがコロナ禍で4年間実施できず、9回目の今回は久しぶりの開催となり再会を喜びました。活発なディスカッションが行われ、よい研究交流となりました。

 

3日目 台北市内博物館、美術館見学。

事前学習にもとづき各館を担当した学生が小プレゼンを行ったあと各自で見学しました。

①故宮博物院

②台北市立美術館

③国立台湾博物館

④台北当代芸術館

途中から土砂降りの雨になりましたが、充実した美術鑑賞ができました。

4日目  市内自由行動のあと、帰国。

出版案内:桑原規子『戦後版画にみる日米交流 1945-1965』

本学で2002年に博士(芸術学)の学位を取得された桑原規子氏の新刊『戦後版画にみる日米交流 1945-1965』をご紹介します。『恩地孝四郎研究 版画のモダニズム』 (せりか書房、2012年;倫雅美術奨励賞受賞)に続く単著となる同書では、終戦から東京オリンピックが開催された時期、すなわち占領期から冷戦初期までのおよそ20年間の版画における日米交流を、日米両国の研究機関や美術館のアーカイブズ、遺族宅に残された資料を探査することにより考察しています。戦前注目を浴びなかった創作版画がなぜ戦後になって高い評価を得ることができたのか、またそうした状況が出現した要因はどこにあったのか、という問いが緻密な調査によって解明されました。

 

著者 桑原規子
判型 A5
ページ数 339頁
定価 4000円+税
ISBN 978-4-7967-0400-7
発行日 2024年7月31日
出版社 せりか書房

鹿島美術財団 出版助成のサイトで同書の内容が詳しく紹介されています。
https://kajima-fa.or.jp/report/publishing/bk24-06/

筑波大学アート・コレクション(UTAC)作品データベースの公開を開始しました。

美術史領域の教員が収蔵品の管理および展示を担っている筑波大学アート・コレクション(UTAC)の作品データベースの公開を開始しました。コンテンツは順次、増えていきます。

https://www.geijutsu.tsukuba.ac.jp/utac/

大英博物館ロジーナ・バックランド博士 特別講演会

特別講演会 The Splendour of Modernity

講師:ロジーナ・バックランド博士
大英博物館 日本コレクション 朝日新聞キュレーター

2024年6月14日(金)15:30~17:00
筑波大学 体芸棟 5C416教室(対面開催 180席、要登録)
茨城県つくば市天王台1-1-1(TXつくば駅からバス8分「筑波大学西」下車)
講演は英語で行われます。
申込フォーム https://forms.gle/pKL98aB1JYjLRjFd9 締切6/13

新刊出版情報
https://reaktionbooks.co.uk/work/the-splendour-of-modernity
著者名:Dr Rosina Buckland
書名:The Splendour of Modernity
出版社: Reaktion Books
発売日:13 May 2024
出版形態:Hardback/Kindle

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問合せ先:筑波大学芸術系 准教授 林みちこ
hayashi.michiko.gn(@)u.tsukuba.ac.jp

『藝叢』39号を発行しました

研究誌『藝叢』の39号を発行しました。収録論文は以下の通りです。

[特別講演録]
長田年弘
嘆願再考―古代ギリシア美術の宗教的な背景について―
[研究ノート]
寺門臨太郎
新出資料 菊地石膏模型所「ヘラクレス全身像」をめぐって
林みちこ
日本画家歌川若菜について―1910-11年のイギリスでの活動を中心に―
[卒業論文抄]
下山雄大
ロイ・キヨオカ研究―1970年日本万国博覧会とStoneDGlovesにおける芸術実践を中心に―