60×176cm 額装 2018年

みほとけがすわりていますとの奥の闇は静けしつき影よりも
御仏のひとりたゝせる夢殿をわれは出で来てしづかにとざす
川田順の歌二首を

藤原俊成・定家父子や西行ら歌人に関する著書も多い川田順(1882―1966)の第十三歌集『東帰』(1952年刊)所収歌。

一首目を詞書(ことばがき)のようにやや低く配し、二首目で漢字を多めに墨も盛りました。