59×176cm 額装 2019年

のりのもと花咲きにたりけふよりは佛の御法(みのり)さかえたまはむ
みなもとの法(のり)の興りし飛ぶや鳥あすかの寺の歌たてまつる
元興寺の僧の東大寺大佛に奉れる二首

一首目は21と同じ歌で、二首目も天平勝宝4年(752)の大仏開眼供養における元興寺僧の献詠です(『東大寺要録』所収)。

平城遷都前は法興寺や飛鳥寺と称された元興寺僧の、新京でも仏法に尽くす誓いが窺えます。