博士課程芸術学研究科芸術学専攻,同人間総合科学研究科芸術学専攻における美術史領域の修士論文の題目をご紹介します。

修士論文

2022年度
トーレ・デ・ラ・パラーダ2階第1 室におけるベラスケスによる慰めの人々の肖像群の装飾意図について
ハンナ・ヘーヒ《ダダの庖丁で当今ドイツのワイマール・ビール腹文化時代を切り刻む》の再考
屏風における金雲の装飾文様に関する一考察

2021年度
英泉,広重画「木曽海道六拾九次之内」再考―摺刷技法と表現意図をめぐって―
亜欧堂田善による江戸名所図の制作背景
マイケル・ハイザーの芸術思想―アースワークにおける文明批判としてのprimordial―

2020年度
アウグストゥス帝の肖像彫刻群についての一考察―その肖似性と社会的機能について

2019年度
瑞泉寺蔵「夢窓疎石坐像」の造立背景
ヘルクレス・セーヘルス研究―絵画史のコンテクストにおける彩色銅版画―

2018年度
棟方志功再考―海外評価と禅のかかわり―
金剛峯寺所蔵《狩場明神像・丹生明神像》の制作背景

2017年度
濱谷浩におけるモダニズムと風土性―1930年代の東京、1940年の満州から《雪国》へ
アテナイ、アクロポリスに奉納されたテセウスの彫像 ―共同体による奉納と個人による奉納の相違について
『女今川』と菱川派の画題選択
京都・宝積寺閻魔王及び眷属像の研究
『古画類聚』所収の舞楽図について―江戸時代後期に継承された粉本―

2016年度
岡田米山人「帰去来図」の研究

2015年度
文化宣伝における工芸と輸出工芸振興―1930年代の万国博覧会出品を中心に―
フェルメール作≪取り持ち女≫再考―自画像の挿入とその意味
Leo Belgicusの形式と象徴に関する研究
若冲の写実的な表現について:「動植綵絵」を中心に
江戸時代後期の浮世絵における風景表現―二代広重を中心に―

2014年度
桂ゆき研究―昭和戦前期における前衛とユーモア-
童画と児童画のモダニズム
1950年代日本における博覧会展示の研究―ブリュッセル万国博覧会(1958年)を中心に―

2013年度
19世紀フランス装飾芸術をめぐる伝統と様式―パリ万国博覧会(1900)における装飾芸術中央連合の展示館を中心に
1910年代から1920年代の日本における洋画研究所と美術家の交友
《サモスのクーロス》―アルカイック期ギリシアにおける奉納彫像の巨大化

2012年度
《ハルピュイアイの墓》―前5世紀リュキア葬礼美術における死生観―
1950年代の抽象芸術―長谷川三郎と雑誌『墨美』を中心に―
日本統治時代の台湾における商業美術活動―1932年商業美術展覧会を中心に―
アッティカ陶器画における花嫁と裸体―ヘレネ図像の鑑賞者と需要―

2011年度
The Beauty of Black and White : The Relation between “Bokubi” and Abstract Painting
文学をめぐる鏑木清方の絵画制作について ―「卓上芸術」を中心として―
モティーフの後退と逸失—レンブラントの歴史画における女性裸体表現を軸に―

2010年度
1950年代の美術批評とその影響 ─「アンフォルメル」と「世界・今日の美術展」を中心に─
《アレクサンドロス石棺》研究 ─図像解釈に関する考察─

2009年度
日中戦争期における「産業美術家」としてのグラフィックデザイナー─「商業美術家」の意識変革と国策宣伝への関与について─

2008年度
若冲絵画に見られる特異な表現について―「動植綵絵」を中心に―
近代日本における考古学遺物に対する美的評価に関する一考察―岡本太郎の「縄文土器論」を中心に―
「エレウシスのアンフォラ」研究―紀元前7世紀アッティカの葬礼制度に関する考察―

2007年度
北美文化協会研究―戦後日本美術の地方的展開―
小野通女筆「霊照女図」に関する一考察
ハリカルナッソスのマウソレイオンのアマゾン・フリーズへの再考

2006年度
日本美術における根付の表現方法について
「舞台」と「アクション」―具体をめぐる一考察
日本における鷹図の成立と展開
戦時下の万博における対外文化宣伝―1939年ニューヨーク万国博覧会における日本の出品物と展示について―

2005年度
初期柿右衛門様式にあらわれた八重桜表現に関する一考察
『万朝報』の「端書ポンチ」 ―明治四〇(一九〇七)年から大正五(一九一六)年までの常連投稿者と主題の傾向―
元末明初の景徳鎮窯青花磁器における文様構成について
松本喜三郎作《西国三十三所観音霊験記》について

2004年度
美術家の居住地分布と地域環境との関連性の考察
「建築写真」のモダニズム ―1920-30年代における板垣鷹穂と堀野正雄の影響
近代髹漆の成立と展開 髹漆作家 赤地友哉を中心に

2002年度
「紀元二千六百年奉祝楽曲演奏会」の研究
1880年代から1900年代のアメリカにおけるジェイムス・マクニール・ウィスラーの評価に関する研究
Ikko Tanaka and his Later Image of Japan
明治期歌川派と教育錦絵 ―《文部省発行錦繪》を中心に

2001年度
第九回文展の第三室(美人画室)についての考察
イタリア・ルネサンス絵画における〈聖母子と聖ヨハネ〉の主題の成立と展開 ―ラファエロを中心として―
昭和期日本画の戦争表現と古典絵画
役者大首絵の成立と大成 ―勝川派・歌川派を中心として―
日本近代における「挿絵文化」の考察 ―近代挿絵の文化的基盤と社会的側面

2000年度
「構造社」研究 ―結成から帝展改組に伴う分裂まで
カジミール・マレーヴィチ研究.1920年代末における建築への志向と絵画制作の再開
古代末期の美術における衣装表現 ―《イリアス・アンブロジアーナ》を中心に
舞楽図について ―俵屋宗達筆「舞楽図屏風」を中心に―

1998年度
商業美術の1930年代 ―『現代商業美術全集』と実用版画美術協会の活動から

1999年度
久保惣記念美術館蔵 伊勢物語絵巻「河内越」について

1997年度
1910年日英博覧会について
武者絵成立考 ―巴御前図を中心に―

1996年度
不動明王を中尊とした曼荼羅の成立と展開

1995年度
ジョージ・グロッス研究―1920年の「形而上絵画的連作」についての考察
菱田春草の自然描写について ―〈落葉〉を中心に―

1994年度
マーク・ロスコの芸術理念の形成期について ―抽象表現主義についての一考察―
ゴヤのタピスリーカルトン考

1993年度
アリアドネーにみる横臥像の系譜 ―ヴァチカン所蔵『眠るアリアドネー』を中心に―
フェルメールの『絵画芸術』について
日本のシュルレアリスム

1990年度
十九世紀末西洋絵画における女性像―サロメ考―

1991年度
弘法大師伝絵巻 白鶴美術館本の研究

1989年度
ピエロ・デッラ・フランチェスカ作『マドンナ・デル・パルト』について

1988年度
ブルターニュの民俗,芸術に関わるエミール・ベルナールとポール・ゴーギャンの作品研究と比較
敦煌莫高窟阿弥陀三尊五十菩薩図考
ラファエル前派におけるボッティチェルリの影響について
カルナック,アメン大神殿第七塔門西翼南面「敵を打つトトメス三世」 ―主題と様式をめぐる基礎的研究

1987年度
十五,十六世紀ネーデルラント絵画における女性裸体表現
ヴワディスワフ・スチュシェミンスキ研究 ―ポーランド構成主義の旗手

1985年度
ヨゼフ・アルバースの芸術論に関する一考察

1984年度
唐招提寺の草創と造営経過の再検討
現代芸術論とデザイン論の基礎的考察としての技術論
ラスキンの芸術論に関する一考察

1983年度
『御ひいなかた』の研究
Le linteau d’Angoulême et la légende de Roland

1982年度
ヘレニズム芸術における彫像付柱頭の系譜に関する一考察
初期バウハウスにおけるイッテンの造形教育