高校生アートライター大賞シンポジウム
なぜ、今アートを書く時代なのか
2015年7月24日(金)18:30
amu(東京・恵比寿)
いま、日本全体で、「リベラルアーツ」の推進や「哲学カフェ」、芸術を重視する「国際バカロレア(IB)」導入(文科省推進)、2020年の大学入試改革における「表現力」「思考力」の重視など、新しい学び方が、待ったなしで始まっています。その背景の1つに、多様な価値の世界の中で相互理解と主体性をつくる「これからの人間」の誕生が求められているのではないでしょうか。
筑波大学(芸術専門学群)では、2005年より、「高校生アートライター大賞」を開いています。アートと自分のつながりを2000字の文章で書き、アートを通しての創造体験を深めています。この試みは、一見、美術教育の文脈で理解されやすいですが、もっと大きなポテンシャルを秘めていないでしょうか。
未知の衝撃を知る
そもそも高校生が、アートについて書くとはどういう行為でしょうか? 絵画や写真、インスタレーションなどを見たり、つくったりするとき、少なからず衝撃を受けることがあります。その衝撃は、自分の心の中に大きな変化をもたらせています。その言葉になりにくい「変化」をあえて言葉にするとき、私たちに大きな「気づき」と「成長」をもたらさないでしょうか。ましてやティーンエイジャーがその「気づき」をもったとき、人生の宝ともいえる「未知の衝撃」を体感したと言えるのではないでしょうか。
アートを書く時代
とくに「書く」という行為は、国際的にみて、日本では残念ながらいまだその重要性が認知されていない感があります。書くこと、アート、そしてメディアにして広げていくこと、こうした行為の意味を考える時代に来ています。
アートを書く。アートが私たちを変える。こうした視点から、 しなやかで折れない心をもった人間が誕生する可能性を、ともに考えていきませんか。
1これからのリベラルアーツや芸術教育を考えている方
2アートプロジェクトをすすめ、アートと社会の関係を考えている方
3大賞に挑戦したい方など
さまざまな方のご来場を心からお待ちしております。
第6回高校生アートライター大賞の募集詳細は、以下をご覧ください。2015年10月14日原稿締め切りとなります。ふるってご応募ください。
www.geijutsu.tsukuba.ac.jp/~awa/
<内容>
第1部 18:30〜19:20
「アートライター大賞受賞者の声」
・桑原ふみ(第5回大賞受賞者 東京芸術大学2年)
・朴秀太(第5回大賞受賞者 立教大学2年)
・直江俊雄(筑波大学教授 学内選考委員)
・司会=津田広志(フィルムアート社)
第2部 19:30〜20:30(21:00まで延長あり)
「なぜ、今アートを書く時代なのか」
・大迫弘和(教育者、詩人)
・津田広志(編集者)
・司会=直江俊雄(筑波大学)
<日時> 7月24日(金)18時会場 18:30時開演
<会場> amu (東京都渋谷区恵比寿西1-17-2)
TEL 03-5725-0145
<交通アクセス> JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン 恵比寿駅西口 徒歩4分/東京メトロ日比谷線 恵比寿駅4番出口 徒歩2分
<参加> 無料 事前のお申し込みをamuのサイトからお願いします。www.a-m-u.jp/
<共催> 筑波大学芸術専門学群+株式会社フィルムアート社+amu
プロフィール
大迫弘和(おおさこひろかず)
教育者・詩人。都留文科大学特任教授。広島女学院大学客員教授(IB調査研究室長)。リンデンホールスクール中高学部(IB校)校長。政府が掲げる2018年までに国際バカロレア(IB)校を200校に増やすプロジェクトを牽引するIB教育の国内第一人者。
直江俊雄(なおえとしお)
筑波大学芸術系教授。専門は芸術教育学。日本の美術教育における言葉の軽視に対し、文に書くことで芸術体験をより深く自分のものにするアートライティング教育を提唱。高校生アートライター大賞を発案、企画・運営を担当してその発展を支える。
津田広志(つだひろし)
フィルムアート社取締役。<表現するオーディエンス>を提唱し、『アートリテラシー入門』『アートを書く』から、死生学的自分史・アルフォンス・デーケン『あなたの人生を愛するノート』など企画編集をおこなう。大学や企業において<編集デザイン>の考え方で、クリエイティブ・ライティングの支援を行っている。