森田 亮さん(博士後期課程在学)が『美術教育学』賞 奨励賞を受賞しました

森田 亮さん(博士後期課程在学、指導教員:石﨑和宏)が第21回『美術教育学』賞 奨励賞を受賞しました。

これは、美術科教育学会誌『美術教育学』第44号(2023年3月刊行)に掲載された満45歳以下の著者による論文の中から選ばれたもので、2024年3月2日開催の美術科教育学会第46回弘前大会で授与が行われました。

以下に、同賞選考委員会による選考理由と、森田さんによる受賞の言葉を掲載します。

(「美術科教育学会通信」No.116より引用。https://www.artedu.jp/file/653

森田 亮「肢体不自由特別支援学校の図画工作・美術科指導に関する研究動向と教育実践上の課題-国内文献レビュ-」

森田亮論文は,肢体不自由特別支援学校の図画工作・美術科指導に関する研究において,これまでの研究動向と教育実践上の課題を明らかにすることにより,今後の研究の展望に寄与する有益な知見を提供している。また,これまでに美術教育学及び奨励賞の候補となることがなかったレビュー論文であるが,本研究では先行研究の精緻な調査が行われていることで,文献研究が一つの研究方法となっている。データベースのみならず,ハンドサーチも踏まえた収集手続きで,精選された論文を基に論文が構成され誠実に進められ,文献の分析・分類も量的,質的に行われており,特に質的な分析では帰納的にカテゴリー,サブカテゴリーが形成されて,主張を導き出している。今後,この分野での追随性があり価値が認められること,広く研究の足がかりになることが期待できる。

なお、前年度に、リャオ・シトンさん(博士後期課程修了、現・山形大学講師、指導教員:石﨑和宏)も同賞を受賞しています。
(美術科教育学会通信No.113、https://www.artedu.jp/file/615