59×188.5cm 額装 2016年

あまの原雲なき宵にぬばたまの夜わたる月のいらまくをしも
峰(を)のうへにふりおく雪しかぜのむたこゝにちるらし春にはあれども
万葉の歌二首を

筑波山で詠んだという題詞や左注を有する万葉歌二首(巻九―1712・巻十―1838)。継色紙の紙色をイメージし、左の藍紙の余白も、同色紙「われみても…」に倣って長く残しました。