芸術支援コース:平成27・28年度の卒業論文概要を公開しました
芸術専門学群 芸術学専攻 芸術支援コースでは、平成27年度・28年度の卒業論文概要をウェブ上に公開しました。
これまでの卒業論文概要はすべて、以下のページで見ることができます。
https://www.geijutsu.tsukuba.ac.jp/aes/sotsuron
芸術専門学群 芸術学専攻 芸術支援コースでは、平成27年度・28年度の卒業論文概要をウェブ上に公開しました。
これまでの卒業論文概要はすべて、以下のページで見ることができます。
https://www.geijutsu.tsukuba.ac.jp/aes/sotsuron
去る1月27日、芸術支援コースの演習の一環で、茨城県内の公立中学校にお邪魔し、3年生の美術の授業で一緒に共同制作を行いました。
中学生のアイディアをもとに、どうしたら作品が良くなるのかを考えたり、表現方法についてアドバイスを送ったりしながら、和気あいあいと活動に取り組みました。
完成した作品は、近隣の特別養護老人ホームに飾られる予定です。
ART WRITINGは、筑波大学芸術専門学群芸術学専攻芸術支援コース、筑波大学大学院人間総合科学研究科博士前期課程芸術専攻芸術支援領域、博士後期課程芸術専攻芸術学領域における教育の一環として発刊するものです。
「特別寄稿」は、芸術支援の現場で活動する卒業生からの報告です。小学校の図画工作科専科教員として活躍する輿水愛子さんに寄稿していただきました。
続いて、学群の芸術支援コース専門科目「芸術支援学IC」(授業担当:直江俊雄)の一環として学生たちが取材した記事を掲載しています。「芸術支援フロンティア」は、それぞれの学生が社会で見つけた様々な芸術支援の可能性を、「つくばアートフィールド」は、筑波大学で今育ちつつあるアーティストを紹介します。
「研究ノート」では、学群(学士課程)4 年、大学院博士前期課程(全員)、博士後期課程(希望者のみ)の在学生がそれぞれの研究で取り組んでいるテーマを紹介します。
「第6回高校生アートライター大賞」大賞受賞者インタビューが「ベネッセ教育情報サイト」に掲載されました。
下記からそれぞれのインタビュー記事にリンクします。
「第6回 高校生アートライター大賞」大賞受賞者インタビュー 高木優さん
博士後期課程芸術専攻3年の徐英杰さん、同1年の髙橋慧さんが、美術科教育学会から『美術教育学』賞奨励賞を授与され、2016年3月19日、美術科教育学会第38回大阪大会において表彰されました(学年は受賞時)。
同賞は、美術科教育学会誌『美術教育学』に掲載された論文のうち、執筆時45歳以下の著者による「美術教育実践に寄与する意欲的な実践的研究」または「美術教育学研究に寄与する清新な理論的研究」に対して授与されるものです。
以下、「第13 回『美術教育学』賞選考報告」より抜粋
『美術教育学』賞奨励賞
■ 徐 英杰(じょ えいけつ)
「中華人民共和国における美術教員養成課程のカリキュラム ─ 1980 年代を中心に─」
選考理由:中国の美術教育を対象にした論文は過去に少なくないが,本論文は,その扱う対象・時代がこれまでのものにはなく,また,資料を分析する方法や背景となる歴史認識が明確で読者を手際よく史的課題に導いている。本論文が扱う「文化革命の混乱期から改革開放政策の開始の時期の中国の美術教育の変化」には,日本が明治当初に経験した多くの課題と通底する史的展開が見られる。本論文は,教員養成カリキュラムを通じて,よくその史的課題を追い,誠実な探求を見せている。このように,本論文は,文化的架橋の基礎となる論文として高く評価できる。今後,徐氏には,このような歴史的な内容にかかわって今日の日本美術教育のありように言及する研究が期待される。
■ 髙橋 慧(たかはし けい)
「乳幼児期からの複数領域を結び付ける表現活動の可能性と感覚間協応に基づく理論的説明」
選考理由:本論が示す「子どもの発展的特性から見た感覚的協応」「人の芸術活動と感覚的協応との関連性」「今日の保育・表現遊びにおける感覚的協応」の3点は,美術教育の原初的な場面を探求する重要な考察である。本論文は,「現在の美術教育学上の重要な課題とは何か」という根本的な問題意識において,それが示す,造形・音楽・身体・言語領域を結びつける活動を保育実践に導入する妥当性と理論的根拠を探求する姿勢が高く評価できる。今後,髙橋氏には,このような美術教育の根本問題にかかわって,さらに論究の拡がりと深みを増した研究が期待される。