Taniyama Suzu
学群1年
臨 小島切
22×26cm 10葉
高校生活の二年半をこの小島切とともに過ごし、臨書も倣書も、すべてはこの古筆から学びました。繰り返しの制作を経る中で筆致に個性が混ざり、臨書としての純粋性に揺らぎが生じたことから、本作を節目として一時的にこの古筆から距離を置くこととします。料紙は飛雲紙が用意できなかったため、大学生活の始まりを象徴する「朝焼け」のイメージを暖色の料紙に託しました。細やかな線にこそ、この古筆の美しさがあります。この線を再現することに注力しましたので、ぜひ近距離で細部をご高覧ください。