100×93cm 額装 2023年

清風匝地有何極

清風 地に匝(あまね)く何の極まることか有らん

禅の公案集『碧巌録』の冒頭、雪竇重顕(980-1052)の頌に見える語です。真理は遥か遠くにあるのではなく、今そこに一面に存在するという意味に解釈されています。

一種の激しさを表現したいと思い、普段使わない筆により制作しましたが、慣れないために運筆に難儀し、ただ粗雑に書いただけのようになってしまいました。もう少し構成を整えるか、氷裂のように線の方向を乱すべきだったと思います。