180×74cm×2 額装 2023年
一身齎万巻 編室寄煙蘿
硯滴穿池小 書衣種楮多
吟詩山響答 泛瑟竹声和
鶴板求儒術 深居意若何
一身 万巻を齎し 編室 煙蘿に寄す
硯滴 池を穿つこと小 書衣 種楮多し
詩を吟ずれば山響答え 泛瑟すれば竹声和す
鶴板 儒術を求め 深居 意は若何
唐代の詩僧・皎然の五言律詩「裴秀才の会稽山に往きて書を読むを送る」を書いたものです。読みたい本を携え、風雅な日々を送るべく会稽山に籠ろうという友人の思いとはどうであろうか、と詠っています。
多少洒脱な趣が出せればと思い制作しましたが、線が細いうえに、長い点画を必要以上に伸ばす悪い癖も相まって、薄っぺらな雰囲気になってしまいました。金文による重厚さの表現を、今後の課題にしたいと思います。
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