106×96cm 額装 2023年
無夢可為蝴蝶身
夢無くんば蝴蝶の身たるべし
南宋の道士・白玉蟾(1134?-1229?)の七言排律「慵庵」より、「茶有れば蝸牛の戦を作さず」に続く一句を書きました。『荘子』を典拠としつつ、つまらない夢を見ないほどにすぐれた境地にあれば蝶の身にもなれると詠う部分です。
普段勉強している中国西周青銅器の書体(金文)により重厚さを出すよう努めましたが、全体構成の問題からか軽く細い線が目立ってしまいました。詩句とは反対の自身の軽薄さが表れ出てしまったのではないかと恐れています。
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