Kasahara Ayaka
学群4年
古詩十九首其十五 生年不満百
35×135cm
釈文:生年不満百。常懐千歳憂。晝短苦夜長。何不秉燭遊。為樂當及時。何能待来茲。
古詩十九首は、蕭統(南朝梁・501〜531)によって編纂された文芸集『文選』巻二十九に収められています。
この度、題材とした第十五首の一節は「憂いを抱いてばかりおらず、今を楽しもう」という意味です。
現実と向き合い前向きに、日々を楽しく過ごしたいと自身を鼓舞する思いでこの首を書きました。
これからも一層の精進を重ねてまいりますので、何卒ご高覧、ご鞭撻の程よろしくお願いいたします。
論印絶句十二首「健蟠精鐵」
21×15cm
昨年の冬頃から書専攻3名の方と、同じ論印絶句を題材とする4点の印を制作して参りました。
本作はそのうちの1作目で、浙派の祖とされる丁敬(清・1695〜1765)の印に倣い、彫ったものです。
窮屈を感じることのない文字構成や配置、自然な輪郭の処理などを心がけました。