楽毅論は三国・魏の夏侯玄の撰で、戦国時代の燕の将軍・楽毅が斉と戦った際にその戦法を非とする世評に対して、楽毅の深謀遠慮を述べて弁護した文章です。「楽毅論」といえば、書聖・王羲之のものが有名ですが、今回臨書したのは正倉院に伝わるもので、光明皇后が中国より請来の模本を臨書されたと考えられています。女性ながらも力強い字で、特徴を掴むのは難しかったですが、リズムを意識して書きました。