Sakai Miyu
学群4年
臨 褚遂良 雁塔聖教序
136×69㎝
今回の麦秋展は初心にかえり、書聖である王羲之を学んだとされる唐代書家の古典を臨書しました。
楷書作品は、初唐の三大家の褚遂良を書者とする古典であり、筆圧の変化に富み躍動感に満ちた線に魅力があります。肥痩や抑揚に着目し、細いながらも粘り強く伸びやかな線となるよう意識しながら臨書しました。
また字形に関しても線の長短がはっきりと出ている部分や、偏と旁の位置関係を理解して書くように努めました。
臨 孫過庭 書譜
136×34.5㎝
自兹已降。不能兼善者。有所不逮。非専精也。唯篆隷草章。工用多変。済成厥美。各有攸宣。
唐・孫過庭「書譜」は、王羲之を忠実に学んだものとされ、正統的な草書と目されています。多様な線で動きがあるため、運筆において筆圧を強くしたり、緩急をつけつつ筆の開閉を生かして書き進めるよう意識しました。