kaleidopittan
画面にくっつく万華鏡
人類の発展において、情報機器は人々に様々な恩恵をもたらしてきた。しかしそれは、人間の感性やフィーリング、勘などを退化させる道具の一つではないか。私たちは”風刺玩具”という位置付けでkaleidopittanを制作した。もしも、宇宙人の侵略によって情報機器が使えなくなってしまったら…。本作品は、そんな危機的状況を面白おかしく体験させ、今までと違った人間と情報機器のインタラクション、そして、それのあり方を考えさせる作品である。
MEMBERS:
- 松岡秀憲
- 李殷貞
- 北条佑圭子
- 池内隼生
協力:
- 鈴木彩乃
指導:
- 内山俊朗
More Info
紹介動画
AWARDS・EXHIBITION
- 2010年7月17日~8月31日:つくばエキスポセンター特別展「万華鏡~光のサイエンスアート~」
- 2010年12月:アジアデジタルアート大賞展 入賞
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私たちは情報社会に生きており、ほとんどの情報は電子化され、携帯やパソコンなどの情報機器の画面を通して入手しています。地図やニュース、ゲームやコンテンツ、人とのやりとりなど私たちの生活は情報に依存し、時には自分たちの考えまでも支配されるようになってきています。kaleidopittanは情報機器の画面にくっつき、その画面に映る情報を本来の役割とは無関係な綺麗な模様に変えてしまう万華鏡です。kaleidopittanを通して、画面を見ることで、情報の意味は失われ、その内容を読み取ることが出来なくなります。この瞬間に私たちは情報に頼り過ぎている生活を見直すことが出来るかも知れません。
私たちはkaleidopittanを地球侵略する宇宙人という悪いキャラクター設定にしましたが、実際には現代人が依存し過ぎている情報を違う見方で楽しめる「現代社会のオアシス」となってくれることを期待してこの作品を制作しました。