作者生没:1903 札幌(北海道)- 1934 名古屋(愛知)
制作年:1932年
技法材質:油彩、カンヴァス
寸法:65.2 x 80.5 cm

展覧会歴:「北海道美術協会展」第8回展 1932年 (《大通公園》); 「三岸好太郎展」神奈川県立近代美術館 1965年4月3日-5月16日 (《北海道風景B》); 「三岸好太郎展」小田急百貨店 1972年5月26日-6月13日 no. 27 (《北海道風景》1924年); 「没後50周年記念 三岸好太郎展」神奈川県立近代美術館 1985年3月2日-28日 no. 54 (《大通公園 (北海道風景)》);「三岸好太郎と札幌の山—三岸好太郎作《北海道風景(大通公園)》(筑波大学所蔵)をめぐって」北海道大学総合博物館 2014年9月6日−9月28日;「エキゾチック・サッポロ」北海道立三岸好太郎美術館 2014年11月1日−2015年1月18日。

文献:「道展 洋画合評(2)」『北海タイムス』昭和7(1932)年12月6日付[写真『大通公園』];『三岸好太郎全画集』1984年 朝日新聞社 no. 184 ill. p. 19。

所蔵番号:2010-JO-IS011

作品解説:
三岸好太郎にとって、豊かな自然と異国の情緒漂わす景観を併せ持つ札幌は、生まれ故郷であると同時に、想像力を掻き立ててやまない場所であった。三岸は1932年8月からの数ヶ月間、同市内に滞在して精力的に風景画制作に取り組んでおり、本作もその一例と考えられる。 木立の切れ間から緩やかに連なる山脈が見え、手前には渺々たる草地が広がっている。大胆で荒々しい筆遣いが、時々刻々と移り変わる天候を素早く描き留めており、札幌滞在中の三岸が、一群の風景画を極めて素早く仕上げていったとの記録をおのずと裏付ける。初出の展覧会において本作は、「大通公園」との題名を与えられていたが、2010年11月の調査において、カンヴァスの木枠裏面右下に「北海道帝國大学構内 三岸好太郎作」との書き込みが確認された。ただし、この書き込みが三岸自身によるものである可能性はかならずしも高くなく、また他の作品の木枠が流用されたことも視野に入れて検証する余地がある。