投稿

【卒業制作】大野紗英さんダブル受賞

芸術専門学群では卒業研究として卒業論文と卒業制作の二つを提出します。
環境デザイン領域4年の大野紗英さんの卒業制作(設計)である「そとばた会議物語ー外湯から広がる語らいの街ー」は芸術専門学群優秀賞を受賞しました。
長野県渋温泉を対象に外湯を中心とした交流空間を計画しています。
おめでとうございます!
また大野さんのこの設計作品は、茨城県建築士事務所協会が主催する「第9回茨城学生建築展」に出品され、茨城県建築士会賞も受賞しました。
おめでとうございます!!
なお大野さんの作品は、近代建築6月号別冊「卒業制作2023」に掲載されます。楽しみです。

環境デザイン 木ゼミ

環境デザインでは、卒論・修論の指導を合同ゼミで行なっています。(各研究室でもゼミを行なっています)

 

主に木曜日に行うので通称「木ゼミ」といいます。

木ゼミには、デザイン合同(情報・プロダクトデザイン、環境デザイン、建築デザイン)のもの、2領域合同(環境デザインと建築デザイン)のもの、環境デザイン単独のものがあります。

 

本日のゼミは、四年生の卒業論文に関する最終発表でした。

本年度は基本的に、卒業論文を行った後に、卒業制作を行うという日程で進みました。

 

さまざまな分野の先生から質問やアドバイス、コメントをいただけるのは非常に貴重な時間であり、先生との密接なコミュニケーションを可能としている「木ゼミ」は、環境デザイン領域の特徴の一つです。

 

 

 

【授業紹介】デザイン演習4 2022

デザイン演習4の発表・講評会が行われました。

デザイン演習4は主に情報・プロダクトデザイン領域、環境デザイン領域、建築デザイン領域の2年生が受講する演習です。

担当は情報・プロダクトデザイン領域の山田博之准教授と環境デザインの橋本剛教授です。

 

課題は「てら・す」、サブテーマが「居場所やたまり場をてらす」でした。

人工照明を対象としても昼光照明(太陽からの自然光)を対象としても可、

照明器具の提案(プロダクトデザイン)でも空間の提案(環境・建築デザイン)でもそれらの複合でも可、

「てら・す」というテーマから想起されるイメージや概念を手がかりに提案しても可、

というアプローチの自由度が高い課題です。

 

発表・講評会は工房棟の写真スタジオと6A棟3階のプレゼンルームで行われました。

提出作品や発表・講評会の様子をご紹介します。

一部、動画でないと上手く伝わらない作品もありますが、ご容赦ください。

 

 

【授業紹介】プレゼンテーション基礎演習

みなさんこんにちは! 

今回は演習の中でも特にフリーダムと学生から評判の「プレゼンテーション基礎演習」についてご紹介したいと思います。 

 

(こちらの授業は今年まで渡和由先生が担当されていましたが今年でご定年のため退職されるので、来年度からは同じく環境デザイン領域の菅野圭佑先生にバトンタッチします。) 

 

授業内での課題は大きく分けて5Cスイーツ」「アメリカ別荘」「自分の店」の3つ。それぞれ自分で考えたスペースや建物を手描きで表現します。詳細な設計用図面の練習というよりは自分の提案を人に魅力的に伝える方法、手法を学ぶための課題になっています。 

 

まず1つ目の課題「5Cスイーツ」は筑波大学内にある5C棟という建物の吹き抜け部分に各々が考えたスイーツのお店を想定してつくるという課題です。そこにいる人々がどうその店を利用するのかが想像できるようなものを目指して課題に取り組みました。 

 

5C棟の吹き抜け 

 

2019年度の過去参考作品例 

 

学生は実際に5C棟に足を運び、このスペースの使い方を模索しました。 

2つ目の課題は「アメリカ別荘」です。家の断面図の枠線だけが印刷されたプリントに各々テーマを決めて理想の別荘を描く課題です。先ほどの「5Cスイーツ」課題より内装やインテリアデザインなどにフォーカスしています。また家の中だけでなく外の庭や木々にまでこだわりを持って描く人もいました。 

 

最後に3つ目の課題「自分の店」です。今までは条件がいくつか決まっていましたが、こちらの課題はお店という条件のみで、学生それぞれの創造力に委ねられています。カフェや雑貨屋などベーシックな店から少し変わったレストラン、工房など多様でした。 

 

授業最終日にまとめて3つの課題のプレゼンテーションを行います。大勢の前で発表するときはどうしても緊張してしまうものですが、聞き手の先生や学生の雰囲気はとても和やかで楽しくプレゼンテーションを行うことができました。 

 

                     授業最終日の様子

 

 

 

【授業紹介】環境デザイン演習Ⅰ

学群3年生の演習授業の1つを紹介します。

課題テーマは、「地方都市の中心市街地における「公園+美術館」のリ・デザイン」

土浦城址である亀城公園に美術館(新設)を一体的に計画し、「公園×美術館」の機能を持った新しい公園をデザインします。

全10回の演習授業では、実際に現地へ行き見学や計測を実施したり、中間発表と講評を経て、いよいよ今日は最終発表です。

今回は、最終発表の様子や2名の学生の作品を紹介したいと思います。

 

最終発表の様子です。

3名の指導教員の先生方が見守る中、模型や展示パネルを使って、公園のプレゼンを行います。

 

 

1人目の作品です。

公園のテーマは、「切り取るシーン -視点場を楽しむ公園-」です。

観光資産として、「写真を撮りたい!」と思わせるスポット(視点場)を複数設置

し、SNS世代などの新しい層の観光客の呼び込みを狙いにした公園です。

様々な視点場をデザインし、新しい発見を誘発させたり、写真を撮りたくなる工夫をしています。

・城の塀の狭間の○△□(弓・銃で攻撃するための穴)を覗かせ、それを誘発させる仕組みをデザイン。

・大きい額縁(可動式)を設置し、自分の好きなビューポイントでアート作品として切りとる仕組みをデザイン。来訪者が額縁の中に入って、撮影することも想定されています。

・手持ちサイズの「切り取るポストカード」をデザイン。”風景を切り取る”という面白い体験を誘発させるきっかけづくりをしています。

などなどの視点場を作っており、他にも様々な要素をデザインしています。

 

 

2人目の作品です。

公園のテーマは、「えんもこうえん」です。ハード面で「エンガワ」と「モコモコ」という2つの形状を中心に設計した公園になっています。

狙いとしては、まち・歴史・アートと公園利用者の関わりを促進し、地域の憩いの場となる公園を目指しました。

 

「エンガワ」

縁側を公園内一体と公園周り(バス停など)まで配置し、街との繋がりを持たせる設計になっています。

機能としては、カフェ、休み場、ギャラリーなどがあります。

「モコモコ」

・ビニールドームやFPR製のモコッとしたドームを配置。ワークショップやアート展示を行います。中で楽しむことはもちろん、外から中の様子をのぞいて楽しめるように設計されています。

・堀には、プカプカ浮かぶモコモコの遊具を設置。水上を渡って楽しむ遊具になっています。

他にも、「エンガワ」「モコモコ」を中心に様々な要素をデザインしています。

 

2人の学生共、回を重ねるごとに大まかな提案から細かい提案へブラッシュアップを行い、完成度を高めていきました。見事、最終発表まで駆け抜けました!