【授業紹介】環境デザイン演習Ⅰ
学群3年生の演習授業の1つを紹介します。
課題テーマは、「地方都市の中心市街地における「公園+美術館」のリ・デザイン」
土浦城址である亀城公園に美術館(新設)を一体的に計画し、「公園×美術館」の機能を持った新しい公園をデザインします。
全10回の演習授業では、実際に現地へ行き見学や計測を実施したり、中間発表と講評を経て、いよいよ今日は最終発表です。
今回は、最終発表の様子や2名の学生の作品を紹介したいと思います。
最終発表の様子です。
3名の指導教員の先生方が見守る中、模型や展示パネルを使って、公園のプレゼンを行います。
1人目の作品です。
公園のテーマは、「切り取るシーン -視点場を楽しむ公園-」です。
観光資産として、「写真を撮りたい!」と思わせるスポット(視点場)を複数設置
し、SNS世代などの新しい層の観光客の呼び込みを狙いにした公園です。
様々な視点場をデザインし、新しい発見を誘発させたり、写真を撮りたくなる工夫をしています。
・城の塀の狭間の○△□(弓・銃で攻撃するための穴)を覗かせ、それを誘発させる仕組みをデザイン。
・大きい額縁(可動式)を設置し、自分の好きなビューポイントでアート作品として切りとる仕組みをデザイン。来訪者が額縁の中に入って、撮影することも想定されています。
・手持ちサイズの「切り取るポストカード」をデザイン。”風景を切り取る”という面白い体験を誘発させるきっかけづくりをしています。
などなどの視点場を作っており、他にも様々な要素をデザインしています。
2人目の作品です。
公園のテーマは、「えんもこうえん」です。ハード面で「エンガワ」と「モコモコ」という2つの形状を中心に設計した公園になっています。
狙いとしては、まち・歴史・アートと公園利用者の関わりを促進し、地域の憩いの場となる公園を目指しました。
「エンガワ」
縁側を公園内一体と公園周り(バス停など)まで配置し、街との繋がりを持たせる設計になっています。
機能としては、カフェ、休み場、ギャラリーなどがあります。
「モコモコ」
・ビニールドームやFPR製のモコッとしたドームを配置。ワークショップやアート展示を行います。中で楽しむことはもちろん、外から中の様子をのぞいて楽しめるように設計されています。
・堀には、プカプカ浮かぶモコモコの遊具を設置。水上を渡って楽しむ遊具になっています。
他にも、「エンガワ」「モコモコ」を中心に様々な要素をデザインしています。
2人の学生共、回を重ねるごとに大まかな提案から細かい提案へブラッシュアップを行い、完成度を高めていきました。見事、最終発表まで駆け抜けました!