増田 知之

デザイン学と医学の融合から生まれる新しい研究を目指して

増田 知之

医学医療系|准教授

本学位プログラムの前身である感性認知脳科学専攻では、総合演習という名の分野横断型の研究演習を実施しており、この演習からは、他に類を見ないさまざまな研究成果が産み出されてきました。この演習の最大の特徴は、3つの異分野(デザイン学、神経科学、心理学)の学生たちがお互いの知識とアイデアを持ち寄る点にあり、私はこの演習の責任者として、独創的な研究を世に発信するお手伝いをしてきました。学位プログラム制への移行に伴い、本学位プログラムはデザイン学を専攻する学生のみで構成されるようになり、分野横断型の研究演習は終了します。しかしながら、演習というスタイルは無くとも、私の持つ医学、特に解剖学および神経科学に関する知識と経験を、本学位プログラムの学生と分かち合えば、新しい視点や切り口による研究の創出は依然として可能でしょう。本研究では、新しいスタイルのデザイン学を求める学生に、必要な医学知識を伝授することで、医学ベースのデザイン学の創出を促すことを目指しています。

主な研究テーマ

ゆるキャラのデザインと社会貢献についての研究
野良猫の自立支援を可能にする巣とフィールドの研究
バッティングセンターのデザイン比較:昭和型 vs. 令和型
認知症を緩和する環境デザインの研究

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