2021年度 デザイン学学位プログラム 博士前期課程 修了研究展

 

新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、観覧は学内関係者に限定しております。

開催概要

  • 会期:2022年1月7日(金)〜1月13日(木)
  • 時間:10:00〜17:00(初日は12:00開館、最終日は15:00閉館)
  • 場所:筑波大学 総合研究棟D 1階ギャラリー
  • 休館日:1月8日(土)、1月9日(日)、1月10日(月)
  • 会期中イベント:1月7日(金) 13:00〜18:00 修了研究発表会

オンライン参加について

会場には学内の方のみお越しいただけますが、1月7日(金)の修了研究発表会はオンラインでどなたでも参加いただけます。参加ご希望の方は下記のURLより事前にお申込み下さい。折り返し参加方法をお知らせいたします。
オンライン参加の申込〆切:1月6日(木) 17時00分(日本時間)
https://forms.office.com/r/M8fWPk9XtW

出展者一覧

論文

  1. 伊東 俊哉 水塚集落における防災ネットワークの変遷 -群馬県邑楽郡板倉町北地区を対象として-
    本研究では自助や共助が行われていた1947年時のカスリーン台風と2019年時の東日本台風の2つの水害での住人の防災行動とそれが行われる建築を比較することで、板倉町北地区の先人がつくった防災の知恵を見直し、今後の防災の知見を得ることを目的としている。
  2. 近藤 いずみ 買い物カゴに設置した視覚刺激の色と形による野菜及び果物の購買行動の変容効果について
    野菜及び果物の購買行動を変容させる視覚刺激のデザイン構成要素を明らかにすることが本研究の目的である。
  3. 志田 嘉映 エスニック施設の立体的分布からみた新宿区大久保地区の空間構成
    本研究は、東京都新宿区大久保地区の空間構成を、エスニック施設の分布とその施設の背景とする国籍及び業種の混在から明らかにしたものである。
  4. 水津 龍馬 歩行者の歩行テンポに同期した聴覚刺激を与えた際のデジタルサイネージ及び周辺空間による歩行者心理への影響
    本研究では、音による効果を利用し、デジタルサイネージの認知向上のためサイネージが設置されている空間自体を通行人にとって心地いいものとなるようなデザイン手法を提案する。
  5. ALISJAHBANA KARA DINISSA The difference between Japanese and Indonesian impressions on manner awareness poster design
    This study tested that assumption with the case of manner awareness posters. The result indicated a significant difference between Japanese and Indonesian impressions of realness, importance and reassurance of manner awareness posters that can be associated with cultural differences of language, poster subject context and the concept of media desensitization.
  6. 姜 広博 実証的復元モデルに基づく清代北京四合院に生まれる微気候のシミュレーション――ヴァナキュラー建築の気候応答メカニズムの解明に向けて
    本研究は、具体的に、東アジアを代表する都市のヴァナキュラー建築である四合院を対象とする。建築史、地域研究、環境工学の温熱環境のシミュレーション、という3つの異なる領域の研究を統合する領域横断による新たな取り組みである。
  7. 徐 雯俐 公共施設の内部基調色に関する研究 -男女共同参画施設等のアジア人女性の利用に配慮して-
    本研究では、男女共同参画施設等の女性の参画・交流・支援などの公共空間の内部基調 色における、アジア女性が「安心できる」などの室内の壁面と床面の組み合わせの配色を 明らかにする研究である。
  8. 常 悦 OTC医薬品販売用タブレット端末画面デザインのための基礎調査
    本研究は、①タブレット端末を用いた販売方法に対する消費者のニーズを調査すること②タブレット端末画面のデザインを改善することを目的としている。
  9. SU ANJIE The impression evaluation of wallpaper color and pattern in a virtual room by users with sensory hypersensitivity
    This study can serve as a guideline for designers to use appropriate colors and patterns when developing interior design projects.
  10. 林 茄慧 都市養蜂はちみつのラベルデザイン及び地域価値が購買意欲に与える影響
    本研究においては、主に 6 つの都市地域(銀座、新宿、北千住、 つくば、有田、札幌)の都市養蜂はちみつラベルを通して地域印象、商品情報を提示 する記号に印象評価を行い、購買意欲や支払意思額をもって地域価値が都市養蜂はち みつの影響を検証し、都市養蜂はちみつのラベルデザインによる地域ブランド力と消 費者の購買意欲の関連性を解明する事を目的とする。

作品

  1. 池田 崇将 サウンドノベルにおけるインタラクションがプレイ体験に与える影響について 作品「ゲームアルバム『いのちのないうた』」
    本研究では、シンプルな操作のゲームと同内容のプレイ映像との比較実験を通し「ゲームプレイ」と「プレイ映像」との境界線を明らかにすることを目的とした。
  2. 伊藤 日向子 コロナ禍が地下アイドル文化にもたらした影響 作品「コロナ禍地下アイドル大図解」
    本研究では、「新型コロナウイルス感染症が、2020年に地下アイドル文化へ与えた影響」とは何なのかを複数の角度から明らかにし、縦横3mの壁面インフォグラフィックスの平面作品として図解を行った。この作品では、「2020年に地下アイドル界で何が起こっていたのか」について視覚的に把握することができる。
  3. 小野寺 美紀 墨田区京島エリアにおける「下町ストック」の利活用プロジェクトの実態 作品「京島の元お茶屋」
    本研究は、空き家となっていた店舗併用住宅を改修する作品及び報告書からなる。東京都墨田区京島地区のキラキラ橘商店街にてお茶販売店を営んできた鉄骨3階建ての店舗併用住宅をアーティストのためのシェアハウスに転用する実施プロジェクトであり、現場は2022年2月頃の竣工を目指し稼働している。
  4. 樫村 京 閉じこもり傾向高齢者のための散歩促進ロボットの開発 作品「TechTech」
    散歩促進ロボット“TechTech”は、散歩の連れ出しをおねだりすることを通して高齢者に外出を促すロボットである。閉じこもり高齢者に対し、ロボットによる外出の動機付けを行うという新しいアプローチ方法である。本稿では実験実施に向け、ユーザビリティや体験の質を改善した散歩促進ロボットの開発を中心に著述している。
  5. 佐藤 洸介 拍手の起こりやすさを目的としたプロダクトの開発 作品「+Audience」
    本研究では、引き込み現象に依らない自発的な拍手を発生させるためには、心理的ハードルを低減する必要があると仮定拍手音を発生させ聞き手のレスポンスを支援する機器が、拍手の際の心理的ハードルの低減につながることを明らかにし、拍手支援機器の開発の指針とすることを目的とする。
  6. 細井 那月 透過素材を活用した色の重なりによる造形表現 作品「Color Overlap Series with Acrylic Blocks」
    我々の身の回りに存在する様々な透過素材は、幅広い造形分野に活用されてきた。同時に、その表現による空間への作用や重ねた場合の印象のように、多様な切り口から研究がされてきた。しかし、透過素材を造形表現に活用するにあたり、その構成要素となる透過素材の種類ごとの性質、色の重なりの手法、光源との関係性に焦点を当てて体系的にまとめた研究は少ない。本研究ではこの3点から事例研究と作品制作を行い、透過素材を活用した色の重なりでできることと、それを効果的に引き出す方法について探究した。
  7. 張 翊超 偶発的なコミュニケーションを誘発するオフィスクラスターの提案 作品「北京市豊台区紀家寺ITCOオフィス群」
    筆者は2019 ~ 2020 年に北京IT産業の小規模ベンチャー会社のためのオフェス群プロジェクトに参加した。建設された後、知的活動のための「偶発的なコミュニケーション」が少ないことがわかった。これを引き起こすメカニズムは何かを調査して、偶然的なコミュニケーションを誘発できる空間を目指す提案をしたい。