VI.体操伝習所の伝習員

2.出身地域別にみる各課程卒業生数

3.伝習員の身分構成

4.明治20年における伝習員卒業生の進路

給費生の身分は士族が多い。一方、府県派遣の伝習員では、平民が多くその傾向は逆転している。別課伝習員では均等化している。全体としては士族と平民が等しい割合となり、伝習所の民主化と能力主義がうかがえる。
 進路は、その圧倒的多数が尋常師範学校に勤務している。

伝習員の著作
 伝習員は卒業すると各地に赴き、修得したことを普及した。卒業生の手によって発行された本は95冊に及ぶ。 卒業生のうち44人が何らかの形でこれらの本の出版に携わった(体操伝習所発行の本を含めると総数101冊)。